フルFIREすると失うもの5選
フルFIREを達成すると自由な生活を手にすることが出来ます。
フルタイム労働をして生活費を稼がなければならないというプレッシャーからも解放され、自分の意思で選択できることが大きく増えます。
フルFIREすれば多くのメリットがありますが、逆に失う事も発生します。
何かを得れば何かを失うという原理原則はFIRE後の生活でも起きます。
フルFIREすればどのような事を失ってしまうのか綴っていきたいと思います。
毎月安定して得ていた収入源
フルタイム労働しなくなれば当然ですが、今まで入金されていて給与や賞与が無くなります。
毎月振り込まれたお金は生活の安定をもたらしますし、資産形成のために投資している人なら大きなリスクを取ることが出来ます。
失う収入というのは目先の収入ではなく、働き続けていれば将来得られた収入もあります。
中年で仕事を辞めると片道切符になる可能性が高いため、もう一度フルタイム労働をしたとしても同じ収入を得ることは強力なコネか希少なスキルでもない限り相当難しいと思います。
仕事終わりの一杯や休暇という解放感
フルFIREして感じることは解放感を得られることがほとんどなくなったなという事です。
日常で縛られている生活になっていないため、どこかで一杯飲みに行こうが海外旅行しようが解放感というものは特に感じません。
生きている中で「プロジェクトを無事完了させなければならない」とか「粗利はこれだけ確保しなければならない」など様々なプレッシャーがある日々だったから、年数回ある1週間程度の休暇や仕事終わりの1杯で解放感を得られたのではないかと思います。
自由な生活をすれば解放感は非日常ではなくなり、強く感じることはほとんどなくなるのは当たり前ですが、なければないでちょっと寂しい気もします。
価値観や人生観が合っていた人たち
資産収入で経済的自立を達成するためには長い時間が必要であり、FIREを本当に実現する人はほとんど存在しないと思います。
人生のベクトルが根本的に違うため、フルFIRE民と一般的な人生を歩む社会人では価値観や人生観が違ってきます。
もちろん会話を合わせることは出来ますし、同じ趣味があるなら一緒に楽しめると思いますが、人生ですべき事のベクトルは完全に違うため、真剣に語り合いたい事は異なってきますね。
若かった頃の思い出話なんて何度もする意味はありませんし、基本的には未来の話がしたいから人生観が合う人の存在は大切だなと感じています。
社会的資本の構築に関しては私の中で方向性が見えてきたので自分にとって適度なコミュニケーションが出来ればと考えています。
お金を稼ぎたいというモチベーション
フルFIREすると働いて稼ぐというモチベーションが湧きにくいです。
経済的自立をしたのにそれ必要ですか?
と考える人は多いと思いますが、人生の中に仕事を組み入れようと考えたらモチベーションは必ず必要になります。
フルFIREすると生活費を稼ぐ必要がないため、強い縛りやストレスを感じながら職場で働きたくなくなります。
かといって趣味や娯楽で埋め尽くすというのも私には合いそうにありません。
それだけ全振りできるような趣味など今まで持ったことがないので恐らく趣味だけで生きる人生は無理です。
結局、サイドFIREしてスモールビジネスを持つことが最適解になるのです。
最近はある程度モチベーションが戻ってきたので徐々にサイドFIREに移行していこうと考えています。
利益よりも人生経験や知識が増えたり、社会的資本が増えるような方向性でやりたいですね。
お金は得られたとしても副産物のようなものという認識でしばらく頑張ってみようかなと思います。
多くの仕事仲間という社会的資本
最後は仕事仲間です。
フルタイム労働を辞めてからほとんど失っています。
社内や取引先・協力企業など様々な人たちと協力してプロジェクトを成功させるために真剣に話し合ったり、協力したりすることは人生において刺激的であって、これは仕事をしなければ得られなかったことだなと感じています。
数人はFIRE後に会ったりしていますが、同業界の話はいくらでも出来ても、私がこれからしたい仕事と彼らが話したい仕事の話のベクトルは完全に違うので徐々に疎遠になってもおかしくありません。
サイドFIREする時に新たな仕事仲間が必要となる事があると思いますが、ノートPC1台で出来る仕事なら直接会わなくても仕事は完結出来てしまうので昔の職場のような人間関係を得ることはないかなと思っています。
前とは違う社会的資本になると思いますが、仕事だけではなく趣味や娯楽、同じ趣味嗜好などいろいろ模索して構築していきたいと考えています。
おわりに
人生は取捨選択であり、全てを取ることが出来ない。
これはどのようなライフスタイルを選んでも得られるモノと得られないモノがあると思います。
仮の話で、前のライフスタイルに戻れるならどうしますか?
と聞かれた場合、即答で「戻りません」と答えます。
得られるものが複数ある事は分かりますが、労働に縛られた人生はやはり嫌です。
自由であることの有難さを忘れることなく、今のライフスタイルを軸としてより充実した人生にしていければと考えています。