FIRE民からみた保有すべき資産の上限と下限は?
「もうこれだけ資産があれば私は充分だ」⇒上限
「最低限これだけの資産は死守したい」⇒下限
生きていると保有資産の上限と下限について考える事はあると思います。
そんなFIRE民からみた保有すべき資産の考え方について検証してみます。
良くありそうな例で検証してみます
数字があった方が分かりやすいと思うのでFIRE民に良くありそうな例で検証します。
資産5000万円、資産収入として年200万円(4%ルール)、労働や事業収入で年100万円稼ぐ。
これだと年間生活費の予算が300万円になる。
基礎生活費を年180万円、その他ゆとり費等に年120万円、計300万円で設計。
基礎生活費は資産収入の4%ルール内としている。
バランスが良いリーンFIRE(セミリタイア)計画だと考えています。
このFIRE民のケースで上限と下限を考えていきます。
まずはFIRE民なら誰もが検討したことがある下限から綴っていきます。
【下限】レッドラインを真剣に考えている人は多い
FIRE計画を実行する前にもし大きな金融ショックが来て大暴落になったり、大不況時代が長期に続く事になれば資産評価額は大きく減少することになります。
もし資産が5000万円から4000万円になったら?
もし資産が5000万円から3000万円になったら?
ここまで下がらないようにしようというデッドラインは決めている人は多いと思う。
資産評価額が暴落すれば、誰に言われなくても生活費を絞り、足りなければより労働して収入を増やそうとするだろう。
イエローラインは総資産のマイナス20%
レッドラインは総資産のマイナス40%
など明確に決めている人もいれば、ぼんやりとこれ以上は減らしたくないなというラインはあるという人もいると思います。
資産5000万円が4000万円以下になれば生活費を圧縮させる人は増えると思いますし、大暴落して3000万円以下になれば、金融資産を取崩しをしないように節約だけではなく働いて稼ぐなど生活防衛するようになると考えています。
【上限】これ以上必要ないと消費する人はいるか?
下限という資産の防衛ラインとは違い、上限を決めている人はほぼいないと考えています。
5000万円でFIREした人なら1億円まで到達したら「私は独身で子供もいないし、1億円を超えた資産は余分だと考えている」と考えるかもしれないし、実際に余分に余る資産になる可能性が非常に高いと思う。
しかし実際に余分なお金を使うことが出来るのだろうか?
多くのFIRE民はその上限のラインを超えた余分なお金を消費にまわすというとまずないと考えています。
本人が持っていても余分なお金だと思っても使うことが出来ないのです。
これが下限とは違う点です。
FIRE民が上限のラインを決めない理由として
①資産が余分にあってもデメリットがない。
②お金があっても消費するまでのハードルが高い。
③現時点で余分でもインフレによる価値逓減の可能性。
④増えた資産額に慣れたらそれが「通常」になるから。
※「通常」より資産が減るとストレスが発生する。
FIRE民の場合、もともと計画していた事や資産がここまで増えたらこの計画を実行したいなどお金を使う計画がない限り、お金が余分にあっても消費にまわさないのではないかと考えています。
しかしそんな消費にシビアなFIRE民でも使えるお金が予想以上に増えたと感じた場合、健康寿命が尽きるまでに何にお金を使うかリストを作成して検討してみるもの良い選択の1つだと考えています。
特に子供がいない人はお金なんて死ぬときには価値ゼロだからね。
これはこのサイトを見てくれている方というより自分自身に言い聞かさせている事です。
おわりに
私自身、資産の下限となる防衛ラインは決めていますが、上限は決めていません。
もともと金融資産はなるべく維持していくが徐々に減っていくような計画だったし、仮に上昇相場が長く続いて資産が増え続けても私の人生に何ら問題がないからです。
この記事を綴っていて考えたのですが、予想以上に資産が増え続けたらこういう事がしたいというリストを作ってみようかなと思います。