何故独身男性は短命な人が多いのか
[50歳以上で未婚の男女]
未婚男性の死亡中央値:68.5歳
未婚女性の死亡中央値:84.2歳
既婚男性の死亡中央値:81.2歳
既婚女性の死亡中央値:78.4歳
一度ぐらい聞いたこと、また何らかの記事で目にしたことがある人は少なくないと思いますが、独身男性という属性は短命な人が多いという統計データです。
一度も結婚したことがない男性の過半数は70歳になる前にこの世を去るという結構怖い話です。
また最も長生きするのは独身女性だというのがこの結果の興味深いところです。
なぜ独身男性は短命なのかについて綴っていきたいと思います。
中年になっても変わらない杜撰な食生活
私が考えている最も大きな要因は中年になっても変わらない杜撰(ずさん)な食生活だと考えています。
偏った食事だったり、栄養不足だったり、過剰摂取による脂質と炭水化物の取り過ぎたりすると健康が損なわれます。
若い頃は多少杜撰でも健康は保てたかもしれませんが、中年になれば体力が徐々に失っていくため、杜撰な食生活に体が耐えられなくなります。
女性はルックスを向上させるために美容に気を遣う割合が高いため、必然的に口にする食事にも気を使います。
体型や肌のキレイさは食生活が最も影響を与えるため、女性の方が食生活の質が高くなります。
結婚すればパートナーの影響を受けたり、食生活を改善させられたりするきっかけが多いですが、独身男性は若い時より多少気を遣う程度で本質的にはあまり変わらない人が多いのかもしれません。
統計データをみるとやや痩せ型よりやや肥満気味の方が死亡率は低いようです。
人間は生命を維持するためにある程度脂肪がついていないといけない動物なのだろう。
健康を気にせずに細身の体型を楽しめるのは若者の特権なのかもしれません。
栄養不足も脂質や炭水化物過剰でも寿命を短くしてしまうので中年になったら食事管理は大切になってきます。
私の場合、自分にとって必要なたんぱく質と脂質を確保してから残りは一定のカロリーになるまで炭水化物を摂取するような食事にしています。
フルタイム労働かつ相対的貧困者が多い
次に大きいのはフルタイム労働だと考えています。
やはり体力や健康が落ちてくるためか中高年のフルタイム労働はきついです。
また男性の独身者は相対的貧困の割合が高いのも大きい要因になります。
相対的貧困だから時短というわけではなくフルタイム労働している男性は多いと思います。
女性でも同じ条件の人がいると思いますがフルタイム労働でも事務や接客など負荷が軽い職務が多いため、男性とは労働の過酷さが違います。
・不摂生な食生活や栄養失調が引き起こす病
・ストレスが溜まるフルタイム労働
・最低限の事にしかお金が使えない相対的貧困
これらは繋がっていて未婚男性の健康寿命を奪い、70歳になる前に過半数が死亡する結果になったのだろうと考えています。
ちなみに独身男性には2種類あります。
それは結婚したことがない未婚と結婚したが離婚して独身になった離別です。
同じ独身男性でも死亡中央値は異なり、未婚男性より離別男性の方がやや寿命が長い。
離別の男性の死亡中央値は72.2歳で未婚男性より3.7歳寿命が長い理由は単純に相対的貧困者が少ないからだと推測しています。
女性より孤独な状態に陥りやすかった
今の時代はSNSなどネットサービスがあり、人と繋がりやすかったりしますので直接付き合うオフ会から、ネット上のやり取りだけの付き合いまで選べるので完全な孤独になりにくい時代です。
しかし昔はそういうサービスがないため、若い頃には友人がいても中年以降になると独身男性は職場以外の付き合いがなかったりします。
金融資本と社会的資本がない状態で健康資本を失えば同時に人的資本も失う事になるため、全ての資本がない状態になります。
これでは長生きできるような状況ではないでしょう。
ただそれは昔の話で今の時代は繋がろうとする意思があれば孤立は避けられるかなと考えています。
おわりに
60代で死亡するという事は健康寿命は早ければ50代で失う事になります。
50代で健康寿命が尽きるのは早すぎない?
そう考える人は多いと思いますが、思い返してみれば体を壊して働けなくなった50代の社会人男性は何人も知っています。
そうならないように最低でも体を維持するために食事管理だけはきちんとしなければならないと考えています。
そういう私も本格的に食事管理が出来たのはFIREしてからなので気が付くのが遅い方だと思いますが、これからは健康を大切にして日々生きていきたいと思います。