FIRE民が改めて考える経済的自立の達成
経済的自立を達成しました。
こう聞いて頭に思い浮かべることは人それぞれ違います。
一般的には安定した職業について親から離れて自立した状態を思い浮かべるでしょう。
もともとFIREで意味する経済的自立(Financial Independence)は働かなくても生活できるような状態を意味していましたが、実際には様々な意味を持つようになっています。
今回はFIRE民の私が改めて経済的自立について綴ってみたいと思います。
FIREは派生が多いから一貫性を失ってしまった
FIREの経済的自立についてよく議論や批判が起こるのは派生が多すぎて、結局FIREって何なのと考えるようになったからだと思います。
働かない事を前提にしたライフスタイルで統一すれば分かりやすかったが、サイドFIRE、バリスタFIREなど働くことを前提にしたスタイルがあり、老後の資金だけ貯めてから緩く働くというコーストFIREというスタイルまであるからFIREとは何なのと考える人は多いと思う。
言葉の意味でいうと完全リタイアやセミリタイアの方が分かりやすいですね。
FIREは何故派生が多いかというと、リタイアといっても定年退職後のお爺さんお婆さんのような生活を望んでいる人が少ないからだと思います。
フルタイム労働から解放されて自分のペースで負担を大きく感じることなく仕事を持つことが出来るなら充分幸せではないか。
そういう概念が根本的にあるからFIREは派生が多いのだと思う。
「基礎生活費を資産収入で賄える」がしっくりくる
私はFIREでいうFIの経済的自立は資産収入が基礎生活費を上回る事だと考えています。
そしてREはフルタイム労働からの解放だと考えています。
サイドFIREやバリスタFIREの人的資本と金融資本で50%ずつ稼ぐという考え方は否定派です。
働かなくても生活自体は出来るというのがFIREの根幹だと私は考えています。
もちろん基礎生活費分しか収入がない状態で働かないと飯食って無料コンテンツで時間を消費して散歩して寝るという生活だけになります。
そのため選択肢を増やすために稼ぐ必要がありますが、それでも稼がなくても生きていけるという安心感はFIRE生活を送るうえでは非常に重要だと思います。
なので私は働く働かないに関わらず、基礎生活費以上の資産収入があるというのがFIRE民の前提条件だと考えています。
自分にとっての経済的自立を模索するのは良いこと
趣味嗜好やライフスタイルは人それぞれ違うため、私はFIREでいう経済的自立に拘る必要はないと考えています。
FIREの定義通りにすれば誰もが幸せなライフスタイルになるかというとそれは違うと考えているからです。
サイドFIREやバリスタFIREをしているという人で事業や労働収入で生活費が全て賄えて、資産収入は再投資している場合が多いと思いますし、フルFIREといっても法人を持っていて多少は働いている人が多かったりします。
ようはFIREの定義通りにFIRE後の生活している人の方が少ないと私は考えています。
ライフスタイルは0か1のどちらかのようにはっきりした分け方ではなく、0から100までの間といったように人それぞれ細かい点で満足度が違うわけです。
自分が望むライフスタイルが出来て収支計算が合うなら、それで良いと思います。
あまり金融資本による資産収入に拘るとフルタイム労働からの解放が遅くなるから人的資本、金融資本、不動産、無形資産など組み合わせて自分にとって最適な経済的自立を模索することは大切だと思います。
おわりに
経済的自立にはいろいろな考え方がありますが、基礎生活費が資産収入で稼げるようになれば人生は劇的に楽になるのは間違いありません。
そこを目指すのか、それとも資産収入に拘らず最適な組み合わせで経済的自立をするのかは資産形成中に考えた方が良いです。
人生の最適解だけは誰かが教えてくれることではありません。