コスパ至上主義によるFIRE後の生活への影響

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コスパ至上主義によるFIRE後の生活への影響

現在の日本では長年経済が低迷している影響もあって、日々の消費生活でコスパを考えるのが当たり前になっています。

特に節約家やFIREするために資産形成をしている人たちはコスパの追求をし続けて最終的に支出の最適化というところまで行き着きます。

そうなると生活満足度を極端に下げることなく、支出を相当抑えた生活をすることが可能になりますが購買行動のワンパターン化になる事も同時に起きてきます。

支出の最適化はFIRE生活において生活破綻しないために必要な事ではありますが、お金の使い方が保守的になり過ぎてFIREしたのに選択肢があまり増えないという事態になりえます。

今回はコスパ至上主義による生活の影響について綴っていきます。


コスパの代償として購買の選択肢が大きく減る

生活していると自分にとってコスパの良い食材、商品、サービスというものがあります。

そのコスパが良いモノと比べると他の商品は割高に見えるわけです。

実際に効用は10~20%しか上がらないけど、コストは数倍以上かかるというモノは少なくありません。

ただあまりにもコスパ最重視すると毎度同じモノやサービスしか選びたくなくなる事もあります。
支出は抑えられるが選択肢が大きく減るというのがコスパ至上主義の代償なのかもしれません。

FIRE資金にしろ老後資金にしろ教育資金にしろ何かしら目標があって資産形成中なら支出の最適化された生活が正解だと思いますが、FIRE民になるとやりたい事、寿命、資産、収入など総合的に良く考えます。

フルタイム労働から解放された今の方がお金との付き合い方を考えます。

FIRE後にお金が増え続ける要因になっている

パンデミックにより発生したコロナバブルですが、あの緊急事態に行った異次元の金融緩和の影響は今も大きく株価の高騰の要因になっています。

その株価上昇期を数年味わっているFIRE民は多いと思いますが、大きく資産が伸びたから消費に回そうという割合は非常に少ないと思います。

コスパ至上主義になった場合、消費へのハードルは非常に高くなります。
独身なら死んだらお金など何の価値もないモノになると分かっていても積極的に使うことはなくなります。

本人にとってお金が過剰に保有していたとしても「特別欲しいものがない」「コスパが悪い無駄な使い方をする事に罪悪感を感じる」と考えて、お金を使うことがないFIRE民は結構多いと思います。

大きく資産が増えたとしても使うことはない。
そうやって多くのFIRE民の資産は増え続けていくわけです。

過剰なお金は保険としての役割でしかなくなる

FIRE後の生活において最も避けるべき事態は資産の枯渇です。

年を取れば取るほど再就職して稼ぐ事は難しいため、稼ごうと思えばいつでも稼げるという実績がある人的資本がない限り、最悪の事態だけはなりたくありません。

経済的自立可能な資産は働かなくても生活できる自由権のようなものでありますが、過剰にあたる資産は単なる保険としての役割でしかなくなります。

Die With Zeroで良く例えられる問題ですが、FIRE民にとっては何度も考えさせられる問題であります。

平均的な健康寿命は日本人男性が72.6歳、日本人女性が75.5歳ですが、自分自身が平均値まで健康なんて保障なんてありませんし、早く寿命が尽きる可能性すらあります。

過剰だと思うお金に関して、お金を使ってやりたい事があれば積極的に使うべきだと考えています。

私は年金を貰う時に基礎生活費を資産収入で賄えるリーンFIREが可能な資産があれば充分かなと考えているのでそれまでの期間に計画的に使っていこうと考えています。

ただ資産を計画的に減らしていくというのは口で言うほど簡単ではなく想像以上に難しいと思っています。
自分が死ぬまでにやりたい事ならお金は使えますが、それ以外の事でお金を使うのはかなり考えてしまいますから。

おわりに

コスパ至上主義は資産形成や基礎生活費を上げないために必要な考え方だと思います。

しかしそれが生活全般までいくと選択肢が相当減ってしまいます。

年齢や資産額にもよりますが、人生の後半戦になれば残された人生の時間をどのように過ごすか真剣に考えなければなりません。

私は基本的な日常の生活はコスパ優先で考えますが、娯楽や非日常感を楽しむ時はコスパより得たい経験や観たい世界などを基準に考えたいと思っています。

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