台湾南部にある高雄・台南・屏東を巡る旅
台湾は台北しか訪れたことはなかったので今年は台湾を巡ってみようと考えて、5月に台中に行ってみました。
そして今年最後の旅行先として台湾南部にある高雄・台南・屏東に行くことにしました。
日本で例えると高雄は横浜や神戸、台南は京都のような街だと書かれているが実際はどうなのだろうか?
観光地を巡るというより「どんな雰囲気の街かな?」と散策するような感じで台湾に向かいました。
台北に次ぐ大都市である高雄に滞在する
高雄は台北に次ぐ大都市圏であり、台湾で最大の港町でもあります。
古都である台南からも近い都市であるため、台湾南部を旅行する人はこの都市を拠点として行動する場合が多いと思います。
人口が270万人以上の都市であり、観光都市ではなく港がある工業都市だと言えます。
公共交通機関が発達しているので移動は便利ですし、飲食店も多いので困る事はないと思います。
ただホテルや駅構内を除いて日本語も英語もほとんど通じない地域なのでちょっとやり取りがめんどくさいですが、観光都市ではないので仕方がないですね。
高雄市内の様子。
大都市ですが外国人旅行者が少ないためか、外資系の飲食店やカフェは本当に少ない。
台中に少し似た雰囲気ですが、コンビニ、屋台、ドリングスタンド店は多い。
午前中、散歩がてらスタバに行ってみました。
価格は日本と似たようなもので利用客も台湾人が多かった。
散歩時はスマホと財布しか持って行かないのでスマホで英語の勉強してました。
12月後半の高雄は日中晴れたら22度前後ぐらいなので散歩しやすいです。
美麗島駅。
巨大なドームに設置された「光之穹頂」というステンドグラスの作品ですが綺麗だった。
美麗島駅はMRTのレッドラインとオレンジラインが使える駅なのでもっと旅行者が多いかなと思ったが意外なほど閑散としていました。
高雄港。
思ったより閑散としていたが、夜や週末になると多くの人が集まりそうな場所。
近くに倉庫街があり、港町に良くある昔の倉庫を店舗として使っていた。
三多商圏。
百貨店を中心に店舗が多い地域です。バンコクにあるショッピングモールのような華やかさはありませんが無駄に広過ぎないので買い物や飲食には便利な場所だと思います。
メインストリートから少しズレると夜市のような屋台街があったり、台湾の街らしい雰囲気になります。
六合観光夜市。
高雄で最大の夜市だけあって活気があります。
あまり屋台では食べないのですが、せっかくなので何か食べてみようと探しますが意外と軽く食べ歩き出来るモノが少ない。
大腸包小腸(台湾ソーセージともち米のホットドック)
食べ歩きしやすく、注文を待っている客も多かったので台湾式ホットドックを食べる事にしました。
もち米の味はキノア(オリジナル)、バジル、カレー、黒米と選べましたが私は黒米を選択。
初めて食べましたが普段口にしない面白い味付のホットドックでした。
台湾や中華など中華圏の料理は日本人なら合う人が多いと思うけど、たまに外れがあるのでgoogleレンズを使ってこれで良いやと適当に注文すると危ないです。
(※漢方薬みたいな味のスープとは知らずに注文したら不味くて飲めません)
小籠包に謎の冷菜3種、それに白米と鶏肉のスープという無難に美味い飯にすると外れはほぼないです。
ちなみにこの中で一番美味かったのは鶏肉のスープでした。
台湾の古都といえる台南を散策する
高雄駅からローカル電車で1時間掛からない場所に古都である台南があります。
台南は大きな都市なのですが、駅が思っていた以上に小さくてびっくりしました。
台南駅前からホームレスが複数いたり、日本でいうキャッチみたいな集団が十数人たむろしていたので、何かイメージした駅前とは違っていました。
古都といっても日本の京都とは全然違いますが、台南駅から歴史的建造物である赤崁楼まで歩いていくとやはり大きな街だなと思うようになります。
台南市街地の中心部。
台南も180万人の都市なので複数の百貨店やアミューズメント施設があります。
ただ街の大きさのわりに公共交通機関が高雄のように発展していない。
赤崁楼。
正門から奥側の建屋は修繕中なので見物できるのは手前側だけ。
地味な感じだが内側に入ってみると歴史を感じる建屋でした。
ここが唯一英語のガイドがいて英語で説明を受けました。
近くにあった祀典大天后宮や祀典武廟も見物しました。
神農街。
清朝統治時代から賑わっていた場所らしく、その時代の風情を感じるストリート。
100年以上前の雰囲気が残る街は貴重ですよね。
度小月の担仔麺。
台南に来たら担仔麺か牛肉湯かどちらにするか悩んだけど、担仔麺を選択しました。
海老のスープが絶品で肉そぼろと麺の相性も良い。
充分美味しいと思いますが、麺自体は日本の美味いラーメン屋の方がレベルが高いかな。
大日本帝国陸軍の駐屯地だった屏東を巡る
屏東には日本家屋が立ち並ぶエリアがあります。
それは大日本帝国時代の陸軍航空団の宿舎群があったからです。
台湾でなければこういう家屋は解体されていたと思いますが、今ではこの日本家屋が屏東の観光地として有効活用されています。
高雄から近い場所なので行ってみる事にしました。
慈鳳宮。
屏東最大の廟だと思うが中に入ると主祀する媽祖が祀られ、黄金色に満ち溢れた廟内は非常に煌びやかでした。
屏東に訪れたら観る価値はあります。
ただ何人も信徒がお参りに来られていたが、私以外旅行者はいなかったのではないかと思います。
(何か観に行くこと自体が失礼じゃないかと思ったほど)
勝利星村。
日本統治時代に造られた陸軍航空団の宿舎群。
空き家になっている家屋も少なくなかったが、カフェや雑貨屋として活用している家屋もありました。
平日だったのでストリートには人が少なかったがカフェは多くの人が利用していた。
勝利星村の廃墟公園。
陸軍航空団の司令部があった建屋跡地の様子。
歴史的な史跡の跡地とは違い、大日本帝国の重要な軍施設の跡地というのは何とも言えない気持ちになりました。
この公園をみて勝利星村から帰る事にしました。
大和ホテルの珈琲店。
駅前に100年の歴史がある大和という日系ホテルがあり、そこで珈琲を飲むことに。
コールドドリップコーヒーを注文したら、ミニボトルのウィスキーを飲むような面白い方式で運ばれてきました。
ここのカフェは雰囲気も良かったですし、珈琲もまろやかな味で良かったです。
台湾南部は避寒地として価値がある地域
12月後半の高雄は日中は程よく暖かく、夜でも春秋用のアウター1枚着ればちょうど良いです。
日本でいうと秋の暖かい時期という感じです。
2月の高雄の平均気温は20.3度のようです。
乾季で雨も降らないようなので天候だけ考えると避寒地として相当優れています。
外国人旅行者が多く集まる都市ではないため、国際都市であるバンコクみたいに充実はしていませんが、過ごし方次第ではある程度カバーできるのかなと考えています。
台湾で長期滞在する場合は現地語(北京語)をある程度習得したり、現地の習慣を知っておいた方が良いと思うので適応するのに時間が掛かりそうです。
しかし旅行していて駅構内で困った時に声かけてくれたり、日本人だと分かると明るく接してくれたり、親切に道案内してくれたので台湾人ほど親日的な民族はいないと思います。
現地に適応出来れば楽しく過ごせるかもしれません。
ただ難易度はかなり高いと考えています。
避寒地して検討する価値がある高雄。
ただ冬季の大気汚染は結構酷いらしい(これなかったらプラス評価なのですが)。
日本って大都市や工業都市でも大気汚染をある程度抑えられているところが強みだな。
中国の動き次第で急速に事態が変わるリスクもあるのが厄介な点ですね。
おわりに
これで台湾の北部、中部、南部の主要な場所は旅行しました。
2023年までに一通り巡れて良かったと考えています。
来年1月に台湾で選挙があり、その結果と中国次第でどうなっていくかという事もありますが今のまま平穏な状況が続くのであれば、また来年に台湾を訪れたいと思います。
台中に興味がある人は下記のリンクから旅行記を参考にしてください。