【株式投資】買いより難しい売り時
割安の時に買い、割高の時に売る。
一言でいえば単純だが未来を予測した数字が株価に反映されるため買いも売りも難しい。
私にとっては買いより売りのタイミングの方が難しいと考えています。
誰も正解のタイミングなど分かりませんし、仮に最高値付近で売り抜けたとしてもそれは結果論に過ぎません。
そもそも株式投資の勉強するだけで売りの正解のタイミングが分かったら売買が成立するわけがないため、チャートのような値動きはしなくなるでしょうけど。
私は長期投資スタイルなので何パーセント利益が出たら利確する、もしくは損失が出たら損切りするという方法は取っておりません。
資産形成中や購入資金が多い場合で買う場合はドルコスト平均法で購入するか、スクリーニングして割安だと考える個別株を購入する事になりますが、売る場合は損益が確定するというプレッシャーと同時にその資金をどうするか考えなければならないので売りの方が難しさを感じます。
そんな株や投資信託の売買について綴っていきます。
2023年の力強い日本株上昇トレンド
2023年、世界的なリセッションが近いなかで日本株は力強く上昇しています。
低成長だが先進国の中では高インフレもなく、経済成長率も最も良いのではないかと言われています。
また日本企業も株主還元に積極的になっているから配当利回りが高くなってきているのも大きいでしょう。
先進国以外で世界経済に影響が最も大きい中国は政治体制の不安や国内経済の低迷で投資マネーが流出している。
新興国ならインド、先進国なら日本に投資マネーが向かっているように感じます。
投資の世界では金余りだと考えているので多くの投資家は相当な余剰資金を持っていると考えています。
世界的なリセッションも来ると想定して現金比率を高めている投資家も多いと思うしね。
今の日本株にとって投資マネーが流入しやすい状況であれば、バブル期の最高値を超える可能性もあります。
ただ世界の景況感は認識している以上に悪いかもしれませんので恐慌に陥ったら日本株も暴落すると思います。
安全性を高めた現金率を下げることなく、過剰にリスクをとる事はしない方が無難だと今は考えています。
機械的な思考の方が投資に向いている
株式投資は様々な感情が判断に影響する人間よりも淡々と取引が出来る機械的な思考の方が向いていると考えています。
高い頭脳と知識量だけで株式投資で勝てるなら1流大卒の人は投資で勝てる事になりますが、実際にはそういうものではないと考えています。
必要な知識やミクロ・マクロ分析力は必要だと思いますが、淡々と損益計算し、利確も損切も割り切って実行できる精神力が強い人です。
株式投資に向いている人は負けないために淡々とプレーできるプロゲーマーみたいなタイプで投資で数億円、実力者なら10億円以上の富を得られるのではないかなと私は考えています。
一般的な社会人のエリートタイプとは違うと思います。
私は自分自身で株式投資で大きな富を得られるタイプではないと考えているので無難な大型株やインデックスの投資信託、配当が安定しているJ-REIT、鉄板の米国ETF、そして利回りが良い債権に長期投資しています。
私は長期投資なので暴落局面で狼狽売りしないようなアセットアロケーションにしています。
リスクとリターンのバランスを取れるように意識して保有しています。
FIRE民の利確後のお金の行方
例えば345.2万円で購入した日本株が603.7万円になったので売却したとします。
税引前利益は258.5万円になり、税金20.315%を引いた約206万円が利益となります。
その儲かったお金を旅行や欲しいものを買うために使うと決めている人はそれも1つの投資の楽しみ方で良いと思いますが、FIRE民や専業の個人投資家になると利確して娯楽に使うという発想を持つ人は少数派だと思います。
私が利確してもデジタル上で株から現金に変わっただけであり、設定している現金比率を超える場合はリバランスを考えながら投資先を探さなければなりません。
含み益が増えていてもまだ現時点で売るだけの理由がないなら、そのまま保有しても良いかなと考えてしまいます。
短中期で売買する人からすればあり得ない行動かもしれませんが、資金が必要な時や株価に影響を与える大きなイベントが来そうな時以外は動かなくて良いかなと考えています。
FIRE民とインデックス投資は相性抜群だと思う
投資にはなるべく時間を費やさず、無難なリターンが期待出来ればよい。
投資がよほど好きな人ではない限り、個別株など買わずインデックスやETFに投資した方が良いと考えています。
株の売買に自分のリソースを割かなくても良いようにするためには最も効率的ではないかな。
割り切れるなら現金を30%、オルカン(全世界株式)のインデックスを70%で保有して3%程度の取崩率で生活費にするのも良いかなと思っている。
私の生活費の捻出は配当金(日本株やJ-REITなど)とインデックス(ETF含む)投資の取崩しで考えていますが、投資に時間を費やしたくないならインデックス1本の方が良いよなと最近考えてしまいます。
私の場合、全額取崩しで捻出するという行動に負荷を感じたので配当と取崩しでバランス取っていますが、これは単純に感情だけの問題だなと感じています。
おわりに
買いより売りが難しい理由として
買いには希望があります。
損するだろうと思って買う人はいませんから、株高にしろ配当金にしろ自分にメリットをもたらしてくれると信じています。
一方、売りは希望が終わり、現実を受け入れる決断をする事になります。
含み損なら塩漬けすればそのうち反転するだろうという希望が持てますが、損切りすればその損失を受け入れなければなりません。
また利確もこれ以上儲かるという可能性がなくなるし、少しでも良い価格で売りたいためタイミングを考えますが、考えたところで正解など分かりません。
投資家によって考え方は変わると思いますが、売りの基本は自分が決めたアセットアロケーションの比率を自分が想定した幅を超えた時にリバランスする事ではないかな。
そうすれば相対的に割高な金融資産がバランスよく保つ事が出来るから。