私がフルFIREよりサイドFIREを推す理由

経済的自立(FI)について

フルFIREよりサイドFIREを推す理由

私はフルFIREして労働から解放された男です。

FIREしたら働くことを前提にした生活は卒業しようと考えていたのですが、FIRE後の生活を経験してから「1から目指すならサイドFIREの方が良い」と考えるようになりました。

これはFIREにする年齢にもよると思いますが、若い層がFIREを目指すなら資本を総合的に蓄えてFIREした方が効率も良く、若さも残りやすいと考えるからです。

そんなサイドFIREを推す理由を綴っていきます。

最適な組み合わせは「稼ぐ力+資産収入+若さ」

当たり前ですが、FIRE時の資産は3000万円より5000万円、5000万円より1億円の方が良いです。

保有しているお金が多ければ多いほど年間予算は大きくなるため選択肢が増えますし、投資リスクを逓減するという方針も取ることができます。

ただそれは働く期間と労力が同じ、又は割に合っていればという前提です。

フルFIREにこだわると経済的自立に必要な資産が大きくなり、資産形成に掛かる時間は長くなります。
つまり若さを失ってしまうことになります。

1輪(金融資本)で考えるのではなく、2輪(人的資本と金融資本)で収支計画を立てると必要な資産が少なくなり、若さをある程度残してFIREを達成することができます。

人生は年間予算だけではなく、若さや行動力によって選択肢の数が決まります。

やりたい事は人それぞれあると思いますが、人的資本による稼ぐ力、資産収入、そして若さがどれだけ残っているかによって、それが本当に実現できるか掛かってきます。

なので若い世代は「如何にして個の力で稼ぐ事が出来るか」を真剣に考えて、試行錯誤して、実際にお金を稼ぐ能力を身に付けた方が良いです。
20代なら資産形成より重要な事だと考えています。


お金を減らしたくない欲は想像以上に強力

あの人はあれだけ資産が増え続けているのに何故節約生活をずっと続けているのだろうか?
あなたがそう感じるFIRE系のブロガーやユーチューバー、又個人投資家(優待や配当のみで生活できる人)はいると思います。

完全に節約生活が習慣化しているため、無駄にお金を使う事が出来なくなっているという事もありますが、人間という生き物は「お金(総資産)を減らしたくない」という欲求を間違いなく持っています。

この欲求は想像以上に強力です。

私は無駄に金融資産が残らないように意識していますが、それでもこの欲求の強さを感じることはあります。

資産5000万円から投資していた株が当たって1億円になった人と、資産2億円から信用取引で失敗して1億円に減らしてしまった人がいたとします。
この2人は現時点で同じ1億円の保有者でも心境は全く違います。

資産が半減した後者は精神的にかなり辛いはずです。
何故なら資産2億円というのが後者にとって保有金額の基準になっていたから。

これが自分が保有していた水準よりお金が減ると受けるストレスです。


人が気持ちよく使える範囲は資産を取り崩して使い続けるより、得られる収入の中で自由に使う事だと思います。

そう考えるとサイドFIREで安定した収支を行い、老後はリーンFIREが出来るぐらい資産を残すという方針の方がお金の心配は少なく、無駄に残るお金は少ないと考えています。


長期間フルタイム労働するほど人生は長くない

私は労働に関して否定派ではありませんが、年中縛られたフルタイム労働はできるだけ長くやるべきではないと考えています。

ある程度自由に働けて50代でフルタイム労働から卒業でよいと考えている人なら50代FIREもありですが、そうではない人はなるべく早い年齢で経済的自立に達した方が良いと思います。

FIRE後にお金を稼ぐ事は出来ても、努力して実年齢が若くなることはありません。

仕事が全てを注ぎたいというビジネスマン以外は、睡眠以外の時間を
①仕事や家事に掛ける時間
②運動・食事・学習に掛ける時間
③楽しく過ごすことに掛ける時間

これらを3分割ぐらいに出来るとバランスが良いと思います。


おわりに

FIRE後のライフスタイルはどれも相性があると思いますが、バランスが良いのはサイドFIREだと私は考えています。

達成するまでの期間が短くなること、FIRE後に極端な節約生活になりにくい事、3つの資本(人的、金融、社会的)のバランスが良いからだと思うからです。

模索してみて、自分にはサイドFIREという生き方が難しいと判断した場合にリーンFIRE、セミリタイア、そしてフルFIREを検討してみても良いと考えています。

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