億のお金を残してこの世を去りそうなFIRE民

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億のお金を残してこの世を去りそうなFIRE民

順調にお金を増やし続けるFIRE民は多く存在します。

一方、そんなFIRE民たちをみて
お金が増えているのに何故節約生活を続けているのか?
もっと人生を楽しんだ方が良いのではないかと考えている一般的な人は多いだろう。


遺産として次世代に渡せる子持ちFIRE民ならまだしも、子なしFIRE民にとって必要以上にお金が増えたところで全て死に金となるため、保有する意味はありません。

そんな何故お金を使わないのか?
と他人から思われるFIRE民について綴っていきます。


お金を使わなくても今の生活に満足している

最も大きな要因としては、多くのFIRE民が今の生活水準で満足しているからです。
少なくても大きな不満は持っていないと思います。

そういうFIRE民はほぼ完璧と言える支出の最適化が出来ており、お金が増えたとしても浪費などしません。

たまに飲食で多少贅沢したところで大した金額にはならないのでお金が増え続けるFIRE民にとってはほとんど影響しません。

30代、40代でこの生活を堅持しているなら高齢者になっても当然同じような生活をします。
人生の終盤で介護や医療に大金を使う可能性もありますが、それ以外でお金を大きく使う事はないと思います。


何故FIREしたのに資産が増え続けるのか

FIREしたので少なくてもフルタイム労働は卒業している状態だと思います。

働いているにしてもよほどSNS事業で成功しているFIRE民ではない限り、フルタイム労働より稼いでいないはずです。

それなのに何故資産が増え続けるのだろうか?

答えは簡単です。
・収支計画は保守的にしている
・投資資産は予想以上に大きく増えていった

4%ルールは有名ですが、多くのFIRE民は総資産の4%も取り崩して支出していないと思います。
2~3%の範囲に抑えるか、サイドFIREで事業収入があるなら資産収入には手を付けずに再投資している人が多いのではないだろうか。

その状態で投資した資産が大きく増えれば総資産は増えるのは必然です。



日本では最上位クラスで人気があるS&P500の投信をケースにみてみましょう。


2024年8月を基点に約5年間のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の推移

2019年8月 10,515円
2020年8月 12,669円 (前年比+20.48%)
2021年8月 17,277円 (前年比+36.37%)
2022年8月 19,417円 (前年比+11.48%)
2023年8月 23,519円 (前年比+21.12%)
2024年8月 29,378円 (前年比+24.91%)  ※基準価格(2024/8/23)

円安と株高によりS&P500のインデックス投資でも十分すぎるほどの利益を出しています。

そして増えた資産は消費に回らず、再投資されて更に膨れ上がっていきますのでFIRE民の資産は増え続けるわけです。


[プロスペクト理論]リスク回避最優先の思考が強い

一般的に人間は同程度であれば、得られる喜びより失う悲しみの方が強く感じるといわれています。

また日本人は不安遺伝子を持つ人が多いと言われており、楽観的に考える人の割合が少ないとされています。

特にFIRE民は資産の枯渇という最悪の事態を回避しなければならないので収支計画は悲観的な結果を前提に考えます。

私自身も基本的には悲観的なシミュレーションで収支計画は考えています。

この理論は「資産を取り崩して70歳までに○千万円にする」という計画が非常に困難な事を示す1つになっていると思います。

理論上は効率的に資産を使っているとしても年々資産を失っていく悲しみに耐えながら消費生活を続けるというのは想像以上に難しいことです。

・年金は何歳でいくらぐらい貰えるか?
・○○年後にはどれぐらい物価が高騰しているか?
・医療制度はどうなっているか?
・日本はどんな社会になっているか?

社会は変化し続けるため、○○年後にいくら持てば安心など実は誰も分からないというのが現実です。


おわりに

ずっとお金を貯め続けた人が高齢者になって、突然人生を楽しむためにお金を使い出す。
こんな事はまずないでしょう。

いずれはやってくる人生最後の日、余ったお金は「相続」、「寄付」、「国庫」のいずれかに流れていくと思いますが、FIRE民の多くはこれらがしたいために長期間フルタイム労働をしたわけないと思います。

いろいろ言われるFIRE後のお金の使い方だけど、私は無駄に余り過ぎないようには使いたいと考えています。

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