FIREした後にどのようにして資本を創っていくか

FIREした後にどのようにして資本を創っていくか

経済的自立を達成してフルタイム労働を卒業すると時間というリソースが爆発的に使えるようにあります。

フルタイム労働をしていると仕事に多くのリソースを持っていかれますが、労働から解放されることにより数倍のリソースが使えるようになります。

どのような人生を送りたいかは家族構成や趣味嗜好により人それぞれあると思いますが、不足している資本や維持したい資本に関してFIRE民は多くのリソースを割くことが出来るようになります。

FIRE後に望むライフスタイルの構築するために必要な資本が不足していた場合、それを自分で補っていくしかありません。

今回はどのようにして資本を創っていくかについて綴っていきたいと思います。


知識を増やして選択肢や解決能力を充実させる

学ぶと言っても様々な分野がありますが、知識を増やすことによって結果的に人生の選択肢が増えることに繋がる事が多いです。

・出来なかったことが出来るようになる
・合理的で正しい選択肢が選べる
・他者の経験や知見を学ぶことが出来る
・広い視点で物事を考えることが出来る
・問題を解決するための能力が高まる

これは基礎的なITスキル、デジタルツールの活用、資産運用、支出管理(節約)、トレーニング、栄養学、心理学、語学、歴史、文化、先人たちの経験や人生観など日本語で学ぶことが出来ます。

読書、ネット、SNS、オンラインサロンなどで学びたい事はいくらでも学べる時代。

どのような人生を望むかで学ぶべき分野が決まります。
もちろん人生を楽しむために好きな書籍を読むというのもありです。


健康資本を強化して心身ともに充実させる

外面的要素というのは見た目や健康状態だけではなく、振る舞い方や話し方、肩書など他人を評価するときに無意識に重視する心理的な要素まで含まれます。

自己啓発により、食事管理やトレーニングをすることによって外見的要素を高めることが出来ますが、FIRE民の場合は健康向上や維持を最重視している人が多いのではないでしょうか?

・運動を習慣化する(ジム、ウォーキング、ストレッチ)
・食生活を整える(PFCバランス、良質なタンパク質と脂質、医療用サプリ、天然塩)
・睡眠とストレス管理を意識する(十分な睡眠時間、適度なリラックスが出来る娯楽)


どれぐらいの体型が良いかは個人差があると思いますが、男性なら体脂肪率15%ぐらいがバランスが良いと考えています。
筋トレに嵌っている人は体脂肪率15%だと「絞りが甘い」と感じてしまい、もっと脂肪を減らしたくなると思いますが、そこは何を最優先にするか決めれば良いと思います。

安価な無人ジムも増えたので通いやすい環境になっていると思います。
時間に余裕があるFIRE民なら総合フィットネスジムで運動とサウナを楽しむのもお勧めです。

ジムはめんどくさいとか無駄なように感じる人も多いと思いますが、健康寿命を少しでも延命させたいなら、ある程度リソースを割いた方が良いと思います。


SNS・ユーチューブを活用して機会を手にする

SNSやユーチューブを活用することにより、情報収集・情報発信・人と繋がる・お金を稼ぐなど様々な機会を得る事が可能になりました。

・自分らしい発信スタイルを確立する(考察、ライフスタイル、得意な分野の情報など)
・分野ごとに他者と積極的に交流する(いいね、コメントのやり取り、オフ会など)
・自分のプライバシー管理を考える(適切な情報発信の範囲を決める)


無料で使えるしメリットも多いですが、デメリットも多いし全然甘い世界ではありません。
情報収集⇒触れたくない情報も目にすることが多い
情報発信⇒フォロワーが増えるほど批判されたり、妬まれたりする
人と繋がる⇒過剰になると時間やメンタルが奪われる事が増える
お金を稼ぐ⇒超レッドオーシャン(ほとんどの人は普通に働いた方が稼げます)

使い方次第で人生プラスにもマイナスにもなると思います。

ある分野で交流するためにアカウントを持ちたい、コミュニティを主催できるようになりたい、マネタイズしてちょっとした副業レベル(月5~10万円ぐらい)で稼ぎたいなどSNSを持つ理由はいろいろあると思いますが、目標によって必要な影響力が変わってきます。

SNSの世界ほど上には上がいることが露骨に可視化されるため、過剰にリソースを使い過ぎないように注意する必要があります。


コミュニティに参加して人との繋がりを広げる

FIREすると職場というコミュニティがないため、人との繋がりが激減します。
自分が求める社会的資本は自分で創っていくしかありません。

・強い繋がり(家族、パートナー、親友、密な仕事仲間)
・中程度の繋がり(サークル、習い事、オンラインサロンコミュニティ)
・緩い繋がり(行きつけのカフェ、ジム、SNSのフォロー&フォロワー関係)

コミュニティにはそれぞれメリットとデメリットがあって、繋がりが強いほど信頼感があったり、お互い協力したりしますが人間関係のトラブルはどこかで起きるし、簡単には離れられないため重い問題になります。
その逆でカフェやジムみたいな緩いコミュニティだとスタッフや常連客と知り合いになって少し会話することはありますが、深い関係になる事はほとんどないと思います。

中程度のコミュニティは都市の規模が大きいほど数が多いですが、繋がれるかどうかはお互い相性が合えば深くもなるし、顔見知りの関係というだけとなる可能性もあります。
人的資本や影響力次第で人間関係が決まりやすいコミュニティとも言えます。

またSNSである程度影響力を持つとコミュニティを主催する事も出来るため、中程度や緩いの繋がりを持つ難易度が大きく下がります。
それはオフ会は基本的に主催者を目当てに集まってくるため、主催者は尊重されやすいポジションで人と接する事が出来るからです。

人とのつながりをどうするかは自分自身がどのような社会的資本を望むかで決まります。

都市部ほど多種多様な思考を持つ人が集まているため、社会的資本を持てる機会が多く、逆に人口が少ない地域になればなるほど困難になります。


この4つの要素はどれも強い関連性がある

分かりやすくマトリックス図で縦軸(コミュニケーション⇔自己研鑽)と横軸(外面的⇔内面的)と4つの要素に分けましたが、これらは強い関連性があります。

言い方を変えると
・他の要素が不足していると活かしきれない
・他の要素にもプラスの影響を与える

という事です。

知識はあってもリスクが取れないと欲しいモノが得られないとか
正しい知識がないと最適な健康管理や体型管理が出来ないとか
自己研鑽で得た錯覚資産で見た目(印象)がより良く見せられるとか
第一印象が良くなればコミュニティ内で円滑になりやすいとか
SNSを活用して相性が良い人とリアルな友人関係になるとか


1つ実現したい事をするために複数の要素が必要な事は多いと思います。


どこまで伸ばすべきかは個々の判断で決まる

必要な要素を綴っていきますが、FIRE後の生活は自分が必要とする分だけ資本を積み上げるだけです。
当たり前ですがどれも極限まで積み上げる必要はありません。

外向的な性格だとコミュニケーション×外面的要素側の獲得力が強く、内向的な性格だと自己研鑽×内面的要素側の獲得力が強い傾向があるため、欲しい資本が自分の性格と対称的だと意志力と継続力が必要になってくると思います。


理想のライフスタイルに必要になると思えば、リソースを投入して資本を積み上げれば良いですし、積み上げる必要がないと考えるならば、のんびりと過ごして心地が良い生活を優先すればよいと思います。


おわりに

自分の人生に必要な資本を少しずつ積み上げる。

これはFIRE民だけではなく、この世界で生きるために全員が必要なことかもしれませんがFIRE民は時間というリソースに余裕があるため、人生を充実させるために必要な資本の積み上げが選択しやすいポジションにいると思います。

ただセカンドプレイス(職場など)を持たないため、基本的に全て自力で築き上げないといけないポジションでもあります。
これがFIRE後の生活の難しさでもあり、面白さでもあるかもしれません。

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