過去2番目の米銀の破綻
米国にあるシリコンバレー銀行というのは初めて聞きましたが、資産が約28兆円の地方銀行らしい。
日本でこの規模だと地銀のトップレベルです。米国でもその地域や産業に大きな影響力を持つ銀行だと思います。
破綻した原因は金利上昇による債権資産の毀損だったり、メインであったベンチャー企業投資の不振などいろいろあると思いますが、個人や法人の預金者が本気で「あの銀行は大丈夫か?」と信用不安を考えたら銀行は終わると分かるケースですね。
コロナ禍の影響、世界的な物価高騰、ウクライナ戦争、世界的な金利上昇とビジネス環境にこれだけ悪影響を与える要因が並べば、世界的なリセッションが来るのは必然と言っても良いと思います。
その世界的なリセッションが浅いか深いかが問題であり、深い場合はインフレが抑えられず世界的な大不況となります。当然株価も大きく下落するでしょう。
リーマンショック2.0になるかどうか?
ダウが31,909.64 前日比-345.22(-1.07%)
ナスダックが11,138.89 前日比-199.47(-1.76%)
S&P500が3,861.59 前日比-56.73(-1.45%)
VIXが24.80 前日比+2.19(+9.69%)
これだけの影響を3月10日(金)の1日間だけで与えました。
今の状況では米国の地銀が苦しいのはシリコンバレー銀行だけではないと考えられます。
またハイイールド債で資金調達したり、銀行から直接融資を受けている企業も厳しい環境なので中堅中小企業の倒産廃業、もしくは大規模なリストラもあり、失業者はかなり出るのではないでしょうか。
米国はインフレを抑えることが最優先なので失業者を大量に生み出すのはやむを得ないという姿勢が見えるので世界的なリセッションがいよいよ来るのかなと考えています。
シリコンバレー銀行の破綻で金融システムへ影響があるかというとほとんど影響しないと考えている専門家が多く、リーマンショックのような金融ショックまでいかない可能性が高いと考えられています。
ただこれが引き金になり、世界の金融システムに影響がある大きな投資銀行が破綻するとリーマンショックより悲惨な状況になるかもしれませんが・・・。
リセッションは買い場
失業者が増え、モノやサービスが売れなくなり、インフレが鈍化すれば利上げも止まるだろう。
今は債権が一番買い場の時かもしれないが、株価が大きく下落するなら株やETFの買い場もやってくる。
異次元の金融緩和の影響で金融資産が増えた富裕層やリセッションに備えて現金比率を高めた投資家も多いと思うから割安で買えるタイミングを狙っていると思う。
だからよほど酷い経済状況にならない限り、暴落するような価格では買えないかなと考えています。
ただ比較的割安で買える可能性があるので欲しい株やETFをチェックしておいて、購入計画を立てていくのは良いと私は思います。
リセッション時のFIRE生活
FIREすると本業の収入に依存しなくて良くなるので大きく変わる事はないと思いますが、収入が減るリスクが大きくなります。
不況になれば稼ぎにくくなりますし配当金を減るリスクが増えるため、資産収入も事業(労働)収入も下がる人が多くなります。
資本主義社会で生きている私たちはリセッションという期間から逃れることはできないため、FIREやセミリタイアした人はその時に備えた現金クッションが必要となるわけです。
リセッションだからといってFIRE生活は大きく変わる事はありません。
株価下落が10~20%程度では済まない大暴落が来たらやや節約生活になるかもしれませんが、現状ではそこまで暴落することはないと考えています。
おわりに
2022年は波乱の年だったと思いますが、それに負けずに2023年も波乱の年になりそうな気がします。
・少子高齢化に対応するため欧州社会型へ移行
・人手不足とAI化による社会の変化
・ウクライナ戦争後の世界情勢
・高齢社長の大量引退による大廃業時代
・台湾戦争危機
・定年70歳時代
氷河期世代の私が爺さんになる頃には「あの頃の10年間(2020年代)は凄まじい変革の時代だったな」と思うような時代を今生きているかもね。