FIRE達成するためには必須である倹約
資産形成とはシンプルな公式があります。
(純資産+年間収入ー年間支出)×(1+運用利回り)
これを毎年繰り返し、雪だるま式に少しずつ増えていきます。
収入というのはお金を稼ぐ力であり、倹約というのはお金を守る力です。
稼ぐ力はスキル以上に稼げるポジションにいるかどうかが重要なので頑張ってもすぐには稼げるようにはなりません。
それに比べてお金を守る力である倹約は誰でも身に付けられるスキルであり、毎月残せるお金を確実に増やしてくれます。
また収入の増加に比例して、支出も増加すると投資に回せる入金力が変わらないので資産形成が充分に出来なくなってしまいます。
ただ支出を減らすと生活満足度が大きく下がることがあります。
我慢が必要な節約生活は長くは続けることはできませんので資産形成中で必ず頓挫します。
どうすれば支出を減らしつつ、満足度を大きく下げないようにするか
これを試行錯誤して、自分に合った支出の最適化を目指さなければなりません。
まずは全支出を把握する
倹約に入る前に全支出は把握されているでしょうか?
分からない人はまずは1年間の全ての支出を把握する事です。
まずは数字で完全に把握する事から始めましょう。
【固定費】住居費、自動車維持費、保険料、通信費、サブスク、水道光熱費、教育費
【変動費】食費、娯楽費、交際費、被服費、交通費、医療費、美容費、雑費
今の時代、アプリで簡単に家計簿は付けられますから把握するのは容易です。
アプリで家計簿を知られたくないという人は自分のノートブックで地道に家計簿をつけてみましょう。
把握したら(把握する前からでもOKですが)、まずは固定費を削減していきましょう。
固定費が削減できるとお金が貯まりやすくなります。
住居費・自動車維持費を削減する
まずは住居費と自動車維持費です。
この2つの大きな支出を最適化するだけで収支がかなり改善されると思います。
住居費は一般的に収入の3分の1以内に抑えるという事は聞いたことがあると思いますが、3分の1近く支出すると入金力が小さくなってしまうので可能な限り、削減しましょう。
住居費に関しては働いている場所次第でかなり差があると思いますが、妥協できる通勤時間で沿線を変えるだけで同じぐらいのレベルの賃貸アパートを借りられることがあります。
また出世したとか勤続年数が長くなり、収入が増えたという場合でも住居のグレードは上げない方が良いです。変わらなければ収入が増えるにつれ、住居費に掛かる割合が減っていきます。
住居費を抑えることで生活は確実に楽になります。
次は自動車維持費です。
自動車は購入費だけではなく、維持費がかなり掛かります。
自動車関連の税金、修繕費、車検費、自賠責や民間保険、そして駐車場料金・・・・
自動車がなければ生活が出来ないような地域に住んでいるなら簡単に所有するのは止めるのは難しいですが、バイクや自転車に変えるという決断も考えた方が良いです。圧倒的に維持費が下がります。
住居も自動車も大きくライフスタイルに関わっているので削減対象にするのは強い決意が必要となりますが、この2つのコストを減らさない限り、大きく支出を抑えることはありません。
生活費の中に大きな割合を占める住居費を削減できないと、生活にゆとりをつくるのは難しいです。
FIREを目指さない人でも新築物件の購入は考えず、良質な中古物件(築15~25年程度がお勧め)に住んだ方が生活は豊かになります。
保険料・通信費・サブスクを削減する
次の固定費の削減は保険、通信、サブスクになります。
保険ですが、子供がいる人は万一に備えて死亡保険や学資保険を検討しなければならないと思いますが、独身なら民間の保険は不要だと思います。
民間の保険で必要なのは自動車保険ぐらいです。
自動車で事故を起こす確率は本当に高いので保険に入っておかないと事故を起こした時に人生が終わってしまうような損害を受けるかもしれません。なので自動車を保有している人は支出削減したくても自動車保険だけは入っておきましょう。
将来、健康保険では不十分という社会になってきたら医療保険も必要かもしれませんが、現状では大丈夫だと思います。
通信費に関しては格安SIMに変えましょう。
安くなると知ってはいるけど、めんどくさがって3大キャリアのままの人は多いです。
キャリアも安いプランを提供していますが、それでも格安SIMの方が安価です。
倹約家に優しいpovoがお勧めです。
サブスクについてですが、利用頻度が高いサービス以外は、いったんすべて解約しましょう!
ほぼ毎日映画を楽しみに観ているのにNetFlixを解約するとか利用頻度が高いサービスを止めるとかなり生活満足度が下がる可能性がありますが、それ以外は解約してもあまり生活満足度が下がらないサービスが多いです。
今の時代、無料で楽しめるコンテンツも多いから、なるべく無料で楽しめるようなライフスタイルに変えていくことが大切です。
水道光熱費は適度に保つ
水道光熱費は過度な削減はしないほうが良いと考えています。
個人差はあると思いますが、水道光熱費を削減するために過度な省エネ生活をすると結構ストレスが溜まるからです(そういう生活が楽しめる人は別ですが)
節電、節ガス、節水は身体的な負担や手間が掛かって大変なわりに支出を大きく減らすことはありません。
無駄に使用しないように心がけようと留めるぐらいにしておいて暮らした方が生活満足度は下がりません。
おわりに
固定費の削減を一度実行してみて、どれだけ支出が削減されたか?また自分の生活満足度はどう変わったか?
もう少し削減できるかな?と考える項目もあれば
あのサービスがなくなったから生活満足度がかなり下がったと思うこともあるでしょう。
固定費を増やせば当然ですが入金力は減りますのでFIRE達成までの時間が掛かるようになります。
ただ継続できないような生活であれば、結局達成できずに終わってしまいますので、どのようなライフスタイルが自分にとって継続可能であるか試行錯誤してみてください。
固定費の削減の次は変動費の削減となります。