【FIREした後の人生】仕事辞めてから安定期までの流れ

経済的自立(FI)について

【FIREした後の人生】仕事辞めてから安定期までの流れ

FIRE後の生活に関しては様々な事が語られています。

幸せだと呟き続ける人もいれば、FIREしても退屈でつまらないから止めておけと記事にまとめる人もいます。

FIREについて語る人はFIRE民ではなく、経営者や評論家から経済的自立していない無職まで本当に様々な人がいますが、実際にFIRE後の生活をして実感したことを語る人は少ないのではないかと考えています。

私はFIREしてから3年以上経ちますが、どのような心境に変わっていったのか綴っていきたいと思います。

FIRE後の生活の感じ方には個人差はあると思いますが、1つの例として参考にしてみてください。


【解放期】職務から解放され幸福を感じる黄金期

まずFIREすると誰もが味わう凄まじい解放感。
出勤する必要がないだけでも幸せを感じます。

FIRE後の生活における黄金期と言っても良い期間です。
家でだらだら過ごすも良し、行きたい場所に行って滞在するも良し、平日の昼間に散歩したりカフェで過ごすも良し。とにかく何しても気分が良いです。

学校卒業してからずっと社会でフルタイム労働してきた人にとっては「生まれて初めて味わう本物の自由」かもしれません。

解放期というのはかなり個人差があると思いますが、よほど無職適性がない人以外は半年間は続くと思います。
私は1年数ヵ月続きましたがそこから少しずつ空虚期に入っていきました。

記事によると数週間で飽きるというケースもあるようですが、そこまで短い人は完全にFIRE後の生活に向いていないからさっさと転職活動した方が良いですね。


【空虚期】非日常が日常化する事でやってくる空虚感

ライスワークのためにフルタイム労働しなくて良いし、経済的自立を達成して節約せずにある程度娯楽が楽しめる生活が出来たとしても解放期という時期はほとんどの人に終わりが来ます。

解放期が終わると空虚期に入っていきます。

何故ならFIREして気楽な暮らしが出来るようになったのですが、その状態が生活水準として当たり前に感じるようになると、そんな気楽な暮らしに物足りなさを感じて空虚感が少しずつ強くなっていくからです。

空虚感が強くなってくると物足りなさを補えるような「遣り甲斐・生き甲斐」とか「社会的価値が示せる」ような何かしらの活動で得られる要素を求めるようになります。

人間はある欲求が満たされると上層の欲求を求めるようになるというわけです。

ただ気楽な生活に慣れきってしまうと強固なコンフォートゾーンが形成されてしまうため、ストレスが掛かりそうな行動を起こすのは結構時間が掛かったりします。

ちなみに無職に完全に適合している人は空虚感を感じないと思うので無職生活を満喫することが出来ると思います。


【模索期】状況を打破するために行動してみる

どのような人生を送れば満足感を得られるのか。

人それぞれ欲する人的資本、金融資本、社会的資本、健康資本があると思うし、やってみたい娯楽、スポーツもあるでしょう。

私はFIRE後に「国内外で旅行」「海外のサービスアパートメントに滞在」「温泉街に滞在」「スーパー銭湯通い」「観光目的ではないホテルステイ」「健康の向上」「ジムで筋トレ」「サウナ」「自宅の快適さを追求」「カフェ巡り」「観戦・観劇」「英語」「ゴルフ」「ジョギング」「自炊」「法人の設立と運営」「ブログ」「ユーチューブ」などリスクなしで気楽に出来る事から多少ストレスが掛かる事までいろいろやってみました。

解放期から実行している事も多くありますが、模索期に入るとややストレスが掛かる事にも手を出し始めます。

働かない事を前提にしてFIREしたとしても欲する資本次第で「仕事(生産的な活動)」について真剣に考えて模索し始めます。

そしていろいろやってみると自分に合う合わないが結構分かってきます。

何かに全振りするほど熱量が注げることがない私にとっては理想とするライフスタイルに近づけるためにリソースを配分する方が相性が良いです。


【萌芽期】ライフスタイルの方向性が見えてくる

コンフォートゾーン:ストレスが少ない活動・空間、熟知している領域
=====「めんどくさい」「未知で不安」「失敗したくない」という心の壁=====
ラーニングゾーン:ある程度ストレスが掛かるが成長できる活動、新しい領域
パニックゾーン:大きなストレスを感じて挫折する領域


少しずつライフスタイルの方向性が見えてくる時期です。
そのためには必要に応じてラーニングゾーンへの挑戦が必要となります。

FIREすると時間があるようにみえると思いますが、ある程度やるべき事を絞らないとルーティン化することは出来ません。

あと欲しい資本だと考えてもルーティン化出来ない事も結構あります。
分かりやすい例を挙げると人的資本の場合、語学を伸ばしたいけど勉強が続かないとか
健康資本の場合、鍛えられた肉体にしたいけど筋トレや食事管理が続かないなど

それらは自分が継続できる緩い範囲から始めて少しずつやるべき範囲になるまで広げていくか、ストレスにしかならないなら割り切って諦めるかどちらかになっていきます。


「仕事」に関しては最終的にマネタイズ出来るように事業プランを立ててサイドFIREを目指すか、職場で働くバリスタFIREを目指すかの選択になると思いますが、これは自分と相性が良い働き方で選択する必要があります。


【安定期】FIRE後の生活Ver2.0が始まる

そうやって1日単位、または週・月・年単位の生活の時間の割り振りとして
「仕事」「運動」「学習」「娯楽」「リラックス」「交流」「スパイス(非日常体験による刺激)」「睡眠」にどれぐらいリソースを使うかざっくり決まっていきます。

FIREの最大のメリットは経済的自立をしているから「仕事」がライスワークではなくなります。
それは「仕事」に配分する割合を自分で決めることが出来るという事です。

人間は人生観、価値観、そして欲する資本が変わる事は良くあるので、その時はまた模索期や萌芽期に戻ってライフスタイルを再構築するようになると考えています。


おわりに

これは私がFIREしてから安定期が具体的に見えてくるまでの心境の変化なので個人差はあると思いますが、FIRE後に良くありそうな流れではないかと考えています。

このサイクル期間は体感として2~4年間ぐらいが多いと思います。
結構長い期間を得て確立するものだなと考えてくれれば良いです。

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