フルFIREが失敗するパターン3選

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フルFIREが失敗するパターン3選

一般的なフルFIREは「4%ルールで平均的な会社員程度の支出が可能な水準」だと私は考えています。

方針として引き出しは4%以内にして、暴落時には資産防衛資金を使って損切りしないように準備していれば、運用で失敗する確率はかなり低いと思います。

それにフルFIRE出来る人なら暴落時や大不況時には危機感を感じてリーンFIREに切り替え資産防衛するため、お金が枯渇するような事態に陥る人はほとんどいないと思います。

しかしそんなフルFIRE民でも失敗するパターンは存在します。

私が考えるフルFIREが失敗するパターンを3つ綴っていきます。


社会的資本の欠乏状態に耐えられなくなる

一般的なFIRE失敗というと再就職するというイメージが強いと思いますが、金銭面の問題以外で再就職の道を選ぶなら失敗ではないと考えています。

FIRE後の生活には合わず、会社員や事業主として生活した方が充実すると判断したなら失敗とは言えないです。

私がフルFIREの失敗だと考える1つ目は社会的資本の欠乏によって鬱になってしまう事です。

自由と孤独というのは表裏一体であり、セットになっています。
多くの人が適度な自由を求めるのは長時間の孤独を避けるためです。

孤独な時間に耐えられない人は鬱っぽい状態になり、無気力になり、引き籠りになってしまいます。

だからFIRE後の生活は合う合わないがはっきり分かれると思います。

ただ誰もが職場から去る日が来るため、再就職しても根本的な解決にはならないと考えています。
自由な生活をしながら、どうやって自分に合った社会的資本をつくるかが本当の課題です。


浪費するような状況に陥ってお金を減らす

FIREしてから豪遊しようと考えるFIRE民は皆無だと思います。

もちろんFIREしたら国内外を旅したいとかお金が掛かる事をする人はいると思いますし、私自身も海外に長期滞在したり、今まで行けなかった国に行きたいという目標はありました。

ただそういう場合、「FIRE後の生活費のための資金」と「やりたい事をするための資金」は別で考えるため、計画を変えない限り、FIRE後の生活にはほとんど影響はしません。
他人からみて浪費に見えても管理されている間は問題がありません。

問題は自分の意志で管理しにくい浪費です。

・経済レベルが違う人と付き合ってお金を使うようになる
・運用の好調が続き、基礎生活費をドンドン上げるようになる
・お金が掛かる異性と付き合ってお金を使うようになる
・気晴らし程度の遊びだったはずのギャンブルにハマる

フルFIRE民にとって自分の資産収入を超える浪費は少しずつ収入源を破壊していきますので注意は必要です。

お金を増やすためにハイリスクを取る

これは上記のお金を減らす事をし続けた後に取りやすい危険な行動です。

1億円を資産運用していたフルFIRE生活だが、お金を使ってしまい7000万円まで減らしていた。
何とか1億円まで戻したい。

そうして今まで4%ルールに合ったアセットアロケーションで運用していたのにより高いリスクを取り始めます。

株でもFXでも金融商品は投資から投機に変貌させることが出来ます。
本人は勝って儲けることしか考えていませんが、投機はギャンブルと同じなので得たいリターンと同等以上のリスクを背負うことになります。

そのギャンブルに負けて、例えば7000万円から4000万円まで減らしてしまった場合、もうフルFIRE生活に戻ることは困難です。

株式投資は
・恐怖に負けず、株式市場から撤退しない。
・欲望に負けず、投機(ギャンブル)に走らない。

FIRE民はこの2つだけは死守しなければなりません。

これは浪費だけではなく、大暴落が起きた後も同様です。
儲けようと手を出すと損失が増えてしまう場合があるので注意が必要です。


おわりに

実際にフルFIREしている人たちは資産を増やし続けた経験値からみれば、この3つのパターンに陥ってしまう人は少ないと考えていますが、全員がフルFIREして充実した生活をしているわけではありません。

FIREしたら鬱になるリスクに関してはFIREしてから半年以内に全然面白くないと感じたら、働かない資産収入生活には見切りをつけて、自分に合った人生に転換するしかありません。

資産枯渇リスクに関しては人生、1つの出会い、1つのきっかけでライフスタイルや年間支出が変わることがあると思いますが、変更後の年間収支でFIRE後の生活が維持できるのかは常に真剣に向き合わなければいけません。

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