FIRE民になってからお金を使う事に怖さを感じるか?
フルタイム労働を止めれば自由になりますが、当然給料という収入源を失います。
毎月入金されていた収入源を失い、資産の増減は株式市場次第となるとお金を使うことに怖さを感じるのではないかと考えるのはごく自然な事です。
FIRE民の趣味嗜好は多彩ですがライフスタイルに関係なく、金銭面での自己管理がしっかり人が多く、ブログやユーチューブを見る限り資産を減らすどころか増えている人が多い印象を受けます。
お金を将来的不安が強くて使えないのか、欲しいものがないから使わないのか理由は様々あると思います。
FIRE民や個人投資家以外の人からすれば、お金を使う事が怖い節約症候群に見えるかもしれません。
個人差がある議題ですが、今回は私がFIRE後にお金を使うことに怖さを感じるかについて綴っていきたいと思います。
FIRE後の計画なので支出は許容範囲内
私の2023年の生活はジムやカフェにもお金を気にせず通っていますし、国内外問わず頻繁に旅行もしています。
旅行に関しては私のFIRE後の計画で考えていたため、タイに長期滞在したり、行ったことがない中東に滞在したり、訪れたことがない都道府県に行ってみたのも計画を実行しただけです。
実際には円安や物価高騰の影響で想定していた予算をちょっとオーバーしていたのですが、許容範囲内だったので大きな変更がなく旅行しました。
計画と違ったのはハイエンドホテルに泊まった事と信州に旅行した事、あと避暑地を求めた北海道旅行の日程を2週間から8泊9日に短縮した事です。
資産は減っても良いやと思って実行しましたが、2023年は株式市場にとって良い年になったため総資産としては増えています。
金融ショックが来ても予定通り実行する予定でしたが、実際にリーマンショック級が来たら旅程をもっと変更した可能性はありますね。
想定以上の日本円下落には怖さを感じている
FIRE後に予想外だったのは日本円の下落の早さです。
私は長期的に見れば日本円は他の通貨と比べて相対的に下がると考えていましたが、1ドル150円の時代がここまで早く来るとは思っていませんでした。
資産形成をしていると現預金を含めて全て金融商品という見方になっているので「貯金は投資より安全」という考え方は全くありませんが、日本円にはそれなりの信用を持っていました。
FIREしたらお金を気にせずに生きていたいというのが理想でしたが、それは難しそうだなと感じています。
FIRE前は日本資産と外国資産を半々で保有しようと考えていましたが、外国資産にもう少し比重を置いた方が良いかなと検討するようになりました。
大暴落を経験するまで本当の怖さは分からない
私はまだ大暴落を経験したことがありません。
リーマンショックの時は大きな含み損を抱えるだけ投資資産がありませんでしたし、コロナショックの時はかなり下落しましたが想定以上の早さで株価が回復したため、株価が暴落して2番底、3番底みたいに精神的に辛そうな時期も株価が暴落したまま停滞する経験がないという事です。
2010年代も欧州債務危機だったり、チャイナショックだったり、米中貿易戦争だったり株価が大きく下がる時はありましたが「リーマンショック」のように金融資本主義の終焉みたいな雰囲気はなく、そのうち回復して上昇するだろうという妙な安心感がありましたからね。
大暴落を経験せずに死ねるとは思えないのでいつかは経験すると思うのですが、経験するまでは金融資産を主柱にして生活している怖さは分かっていないのかもしれません。
私のアセットアロケーションはリーマンショック時を想定して設計していますが、大暴落をくらったら回復の見通しが立つまでお金を使う怖さが出てくる可能性は高いだろうなと考えています。
おわりに
今のところ、私はFIRE民になってからお金を使う怖さはありません。
私は四半期ごとに資産の集計をしていますが、資産が減っても良いつもりで支出していましたが結果として資産が減らなかったことの影響は大きかったと思います。
ただ金融資本による収入源として万能ではないのは重々承知しているため、充分すぎるほど収益が出ても基礎生活費は上げないようにしています。