一般人で億単位の資産を築くためには
何年か前に億り人という言葉が投資界隈で流行りました。
1億円というのは1つの大きな目標であり、FIRE目指す人の中ではこの金額を意識して資産形成している人も少なくないと思います。
ただ多くの現役世代の社会人にとって、1000万円も遠い目標に感じるのにその10倍の1億円なんて手が届きそうにないと考えています。
しかし富裕層といわれる世帯は約2.6%といわれているので40世帯に1世帯は億持ちの世帯です。
資産クラスの世界では上位3%以内なので難易度は高いと思いますが、一般人が人的資本を使って富裕層になるためにどのようにすればよいのか綴っていきたいと思います。
長期積立投資×優良企業水準の収入
億持ちなんて会社経営者か開業医か投資家ぐらいでしょう?
確かに世の中のお金持ちは会社経営者と開業医が多いし、昭和の時代からの金持ちが多いポジションです。
またネット上で株式売買できるようになってからは成功した個人投資家も億持ちが増えていると思います。
しかし元銀行員や元証券会社の動画配信など参考にすると意外と会社員世帯でも億持ちは多いようです。
一部上場企業の優良企業水準の収入を得ながら、倹約生活をして積立投資をすれば時間は掛かりますが最終的には富裕層になれます。
目安ですが毎月10万円の積立に賞与40万円×2回、計200万円(年間)の積立投資で平均5%程度のリターンなら25年前後の時間が掛かります。
リーマンショック後、米国株は上昇相場だったので年間300~400万円台まで入金力を増やせれば十数年間で億に届いた人も結構いたのではないかと考えています。
またDINKSなら2馬力(ダブルインカム)になるため、1馬力の独身者よりも億まで達するのに時間が掛からないと思います。
ニッチビジネスの小規模事業主
超富裕層には届かないけど、1~3億円ぐらいの資産を築いてリタイアするというのが最も多いのが小規模事業主だと考えています。
今の時代は個人起業家で稼ぐ人が増えてきているので、事務所を構えてニッチなビジネスを展開するというのは昭和型の富裕層だと思います。
ある地域で成功モデルが出来れば、その事業を別の地域に展開できる事業は拡大型の事業であり、大企業が好みます。
規模の経済で大きくなればなるほど仕入れコストが下げられるため、大企業が強い分野です。
逆に他の地域に事業展開して拡大する事が困難な事業はニッチビジネスになります。
熟練した職人が揃わないと成り立たない仕事や人から「そんなサービスする商売があったのか!」と思うほど需要が少ない分野になります。
売上高を伸ばし続ける事は出来ませんが、一度ビジネスが成り立つと割と安定して運営する事が出来ます。
私が前職で付き合った小規模事業主たちは社長と事務員のパートさんと数人から十数人の従業員で運営していて、引退後はジムやゴルフ場通い、また国内旅行などして悠々を暮らしています。
マクロインフルエンサー
昔は有名になりたかったらマスメディアを通じてテレビや雑誌などに出演する必要がありましたが、今の時代はSNSが普及しているため、個人で情報発信が出来るようになっています。
つまりマスメディアの媒体を利用しなくても個人の努力で知名度を上げて影響力を持つ事が可能になりました。
マクロインフルエンサーとはSNSでフォロワーが10万人以上100万人未満がいるその分野ではかなり影響力を持つ個人の事です。
例えば美容系のマクロインフルエンサーなら週刊誌に広告を掲載するより、マクロインフルエンサーに依頼した方が商品を売ることが出来る事もあります。
ユーチューブでも10万人以上登録者数がいるなら、充分稼げることが出来るだろう。
単純に広告収入でも良いし、企業案件を受注したり、提携企業をつくり商品の販売代理して稼ぐことも出来ます。
事務所を構えて必要な人材を雇用して・・・と一般的な企業運営をするより金銭的なリスクは低いため、令和の時代はマクロインフルエンサーになるために個人起業を目指す人が多いと考えています。
最終的に影響力をマネタイズ出来なければビジネスとして意味がないため、マクロインフルエンサーになる前に設計が必要となります。
小規模事業主とマクロインフルエンサー、どちらが難易度が高いかは人によりますが私はマクロインフルエンサーになる方が難しいと考えています。
マクロインフルエンサーにはなれなくてもマイクロインフルエンサー(1万人以上10万人未満)でも1つの収入源として期待できると思います。
一般人が個人の影響力をビジネスの武器にするという考え方は本当にここ10年で急に確立したと思います。
影響力は資産と同じぐらい重要なリソースとなっています。
おわりに
日本は少子高齢化で先行きが暗いというのは多くの日本人の認識だと思いますが、個人でも稼ぎやすくなっている時代なので、会社員に適さない人にとっては意外と良い時代なのかもしれませんね。