FIRE達成するために必要な貯蓄率の話
FIREするためにどれぐらい時間が掛かるのか?
最も参考になる目安として貯蓄率があります。
貯蓄率は収入と支出のバランスを示す指数であり、数値が高ければ高いほど効率的に積立投資にお金を回していることになります。
一般的な家計では貯蓄率20%でも優良だとされていますが、FIREを目指す場合はこの数字を大きく上回る必要があります。
これは一般的な常識の範囲外にいく水準まで投資に回さなければFIREは難しいという意味にもなります。
そんなFIREするために必要な貯蓄率について綴っていきます。
FIRE達成するなら理想は貯蓄率50%以上
FIREするために理想的な貯蓄率は50%以上だと考えています。
達成するためには可処分所得(手取り)で年間360万円なら月15万円以内の支出に抑えなければなりません。
若い時に貯蓄率50%以上はかなり難しいと思いますが、必要なスキルを磨きつつ継続的に働いて収入を上げていき、生活費を増やさないようにすれば年々貯蓄率は上がっていきます。
貯蓄率50%の場合、投資リターンが極端に悪くなければ20年以内、投資リターンが良ければ12~14年程度でFIRE資金を貯めることが可能となります。
ここ15年間で考えたら資産形成してきた人にとっては非常に幸運な期間であり、十数年で必要とする資産が貯められたのではないかと考えています。
貯蓄率が低いと市場の成績によってかなりFIRE達成までの時間が変わってきます。
資産形成は長期計画なのであまり極端な節約生活をすると多くの人は継続できません。
支出を最適化しながら長期間継続できるような生活を目指しましょう。
FIREは競技ではないので自分のペースで良い
貯蓄率50%なんて不可能だと考える人も多いでしょう。
貯蓄率は自分が実現可能な範囲内で構わないと思います。
FIREにおいて資産の多寡や貯蓄率は他人と競うものではありませんし、自分のペースでやればよいと考えています。
基本的に収支に関しては収入を増やす努力をコツコツ継続しつつ、生活費を上げないという姿勢で大丈夫です。
粘り強く継続すれば少しずつ貯蓄率は上がっていくと思います。
また人的資本を使って稼ぐツールが明確になれば、FIREするのに資産額だけ気にする必要が無くなります。
FIREを実現するためにまずは投資資産1000万円という大きな壁を乗り越えることを目指してください。
これは労働(または事業)収入で種銭を築くという方針が最もうまくいきます。
資産形成において、1000万円までが最も険しい道のりです。
ここを超えると1000万円から2000万円、2000万円から3000万円と1000万円刻みでの達成までに掛かる期間が短くなってきます。
おわりに
FIRE民になった人の中でも貯蓄率にはかなりの差があると思いますが、大体40~60%ぐらいが最多層かなと考えています。
若い頃は貯蓄率20%が限度でも、頑張っていれば収入が上がったり、浪費する趣味さえ持たなければ支出の最適化が出来るようになったりするので貯蓄率は上げやすくなります。
始めから無理な収支計画を立てると挫折するので貯蓄率は少しずつ上げていくことが大切だと思います。