中年になると人生のステージが急速に変わってくるという話
人生の分岐点って何歳だと思いますか?
人生には分岐点は多くあります。
小学生から中学生に上がるときも分岐点ですし、学生を卒業して就職するときも分岐点し、退職してからリタイア生活するときも分岐点だと思います。
私は人生において最も大きな分岐点の中央値は35歳だと思います。
住んでいる場所や個々の環境により個人差はあると思いますが、多くの人は30代半ばと言われる年代になると大きく変わってくると思います。
それは誰もが中年になるからです。
今の時代、30代半ばなら食事や体型を管理してアンチエイジングを本気でやれば見た目は20代に見える男女は少なくありません。
しかし確実に人生のステージが中年時代に上がっています。
そんな中年のステージに上がるとどうなっていくか綴っていきます。
若者と中年の人生のステージの違いとは
若い頃は資産家や事業家のご子息とか外見的魅力や知力・学力が非常に高いなど一部の恵まれた人以外は大差ありませんが、中年以降になると人生がはっきり分かれてきます。
ステージの違いとして大きいのが下記の4つだと考えています。
①子育てイベントがある人生とない人生
②中年以降の生活水準がほぼ決まる
③人間関係はほぼ総入れ替え
④エネルギー(体力)・健康資本の大幅減少
人生の分岐点で最も大きいのは①の子育てイベントがあるかないかだと思います。
中年になった時にパートナーがいない人は子育てイベントがない人生がほぼ確定です。
中年以降の人生で子育てがあるのか、ないのかで人生が全く違ってくるため、子育てがある人生を歩みたいなら中年になる前に達成する必要があります。
②の生活水準は分かる人は多いと思いますが、若い時にどれぐらい稼げるかはほぼ決まってくるため、中年以降の生活水準はほぼ確定します。
もちろん人生で絶対的な安定など存在しないので転落する人もいますが、非正規雇用の中年が大逆転したという話は聞いたことがありません。
SNSやユーチューブで成功したり、投機で一発当てた人は存在すると思うので0%ではありませんが、数パーセントすらいないと思います。
③は意外に考える若者は多いと思いますが、中年以降になると人間関係は大きく変わります。
自分の人生において「話したいテーマ」が違ってくると昔話しか出来なくなるため、多くの中年は家族、仕事関係、趣味友達で落ち着くようになる。
フルタイム労働していると仕事関連に80%以上自分のリソース取られるから仕事関係が人間関係の軸になるのが一般的だと思います。
④は若者ではなくなると体力が落ちたなと感じます。
全盛期の頃ならオールで遊んでも仮眠すれば動けたと思いますが、中年になるとしっかり睡眠をとらないと次の日はパフォーマンスが相当落ちます。
エネルギー量(体力)の低下が仕事にも影響するので無茶な働き方や全振りするのが難しくなります。
また腰や肩などが痛いと集中力が削がれますし、健康管理が甘い人ほど病気になるので健康を維持するためにリソースを使わないといけないようになるから、全振りできるのは若者の特権だと思います。
※気にしないと生命力がない人は短命で終わります。
人生前半は自分が望むものを手にするために積み上げていく時期、人生後半は基本的に下り坂だが人生前半で積み上げたモノを取り崩して生きていく時期となります。
若者と中年の生き方が根本的に異なるのは完全にステージが違うからです。
何を積み上げてきたかで中年以降の人生は決まる
40歳以降の人生は40歳までに積み上げたモノを取り崩して生きている。
私が20代の時に某上場企業の会社役員から言われた言葉で今でも覚えているのですが、40代になった今ではこの意味が理解できます。
事業家でも会社員でもフリーランスでもFIRE民でも積み上げたモノがあるからこそ、その道に進めているのであって、あらゆる事から逃げてきて何も積み上げなかった人には、その道を選択できません。
取り崩すという感覚は若い頃に積み上げたものが年々陳腐化するという意味が込められているのだろう。世の中が進化すれば変わっていくから。
実際に中年以降の人生というのは中年になる前に積み上げた資本次第という事は間違いありません。
つまり中年になるまでに自分が必要とする資本を積み上げておかなければなりません。
最低限、資本を積み上げられるポジションには就いておく必要はあります。
おわりに
こう綴られると若い世代から「中年になったら人生面白くなさそう」と感じさせてしまうかもしれません。
繰り返し伝えますが、中年以降の人生は若い時期に積み上げられたもので決まります。
若い人は最低限、資本の積み上げや収入源の獲得だけは意識して生きた方が良いです。
日本の衰退はほぼ確実ですし、今のように貧困層に手厚い政策も継続できなくなるため自立できる力を身に付ける必要があると思います。
何もない状態で若さというリソースを失えば、中年以降の人生は想像を絶するほど厳しい生活が待っている可能性が高くなります。