FIRE民では少数派の4%ルール生活
FIREを目指している人や既にFIRE済みで気楽に暮らしている人だけではなく、FIREに少し興味を持った人であれば4%ルールを知らない事はまずないほど有名な取崩しのルールです。
働かない事が前提のFIREをするためには年間生活費の25倍が必要というのも目安の1つになっています。
有名な4%ルールですが、リタイア後にこれを実行している人はどれだけいるのだろうか?
FIRE系ブロガーやユーチューバーは多いが
ブロガーにしろユーチューバーにしろFIREをメインテーマとして活動している人は多いです。
・FIREに関する全般的な事を語る人
・FIRE達成に必要な事を投資中心に語る人
・FIRE生活の収支を中心に公開する人
・日常の生活をvlogで公開している人
いろいろ存在しますが、きちんと運用・取崩方針、年間生活費を公開して実行している4%ルール生活ブロガーやユーチューバーはいないと考えています。
FIREムーブメントから数年間しか経っていないのもありますが、実際には4%ルールより保守的に生活しているFIRE民が多いのではないかと考えています。
4%ルールは現実的に可能か?について
そもそも4%ルールで本当に生活が出来るのだろうか検証してみます。
例えば5000万円の金融資産で年間支出200万円のリーンFIREするとします。
1980年から2016年のS&P500の平均リターンは11.4%です。
※直近10年だとより高いリターンなのですが、11.4%で計算します。
FIRE民にとって好まれるバランスが良い金融資産の割合で検証してみます。
無リスク資産(現金等):有リスク資産(株式)を25:75の割合だと所有している金融資産に対して8.55%のリターンが期待できます。
その利益のうち20.315%の税金を支払っても約6.81%が残ります。
※取崩しの場合、利益部分だけ売却できないので手残りはもっと多いです。
過去の実績で計算すると4%ルールを実践しても生活は成り立つという事になります。
そして効率的に運用するなら年間で数十パーセント上昇したような年には取崩し率を上げたり、逆に大きく下落した年には取崩し率を下げたり、もしくはその年だけ取崩しを止めたりするなど調整さえすれば運用の成功率はさらに上がると思います。
実在したらFIRE界隈では貴重な存在なのだが・・・
4%ルール生活をしているFIRE民。
上記でも書きましたが明確に4%ルール生活をしている事が分かるブロガーやユーチューバーはいないのではないだろうか?
(知っていたらこっそりお問い合わせフォーム経由で教えてほしいです・・・)
考えてみれば
・明確な運用と取崩しのルール
・総資産額とアセットアロケーション
・毎年の運用成績
・毎年の生活費
・毎年の取崩額
これらを全て情報公開しながらブログやユーチューブするのはかなりレアでしょう。
ただでさえレアな存在なのに4%ルール生活をしているという縛りまで付くから。
FIRE生活にとって4%ルール生活というテーマはかなり興味がある人が多いと思いますので実践者がいたら貴重な存在になります。
おわりに
FIRE界隈では有名な4%ルールですが、実行しているFIRE民は存在しても超少数派でしょう。
日本人は不安になりやすい民族とか言われているようですが、4%ルールより安全な取崩しをしているだけではなく再投資して資産を増やし続けているFIRE民の方が多数派だろうなと感じています。