結局、いくらお金があればFIRE出来るのか問題

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結局、いくらお金があればFIRE出来るのか問題

FIREを目指していると必ず考えるのは目標金額です。

いったいいくらお金があればFIRE出来るのか?

そんなのは年間生活費によるといえばそれで終わってしまうのですが、やはり人間は目安になる数値が欲しいものだと思います。

FIREという言葉が日本に来た時は無労働でも生活できる経済的自立(金融資産100万ドル程度を所有)をして30~40代で早期退職するという意味だったと思います。

しかし今ではどの派生のFIREであっても、FIREと名乗る人が多くなったため、日本に来た時のFIREはフルFIREや完全FIREと言われるようになりました。

現在、FIREには主に6パターンあり、それぞれ必要な人的資本や金融資本が異なります。
自分のライフスタイルにあったFIREを目指していくわけですが、その6パターンの資金の目安を綴っていきたいと思います。


6パターンのFIRE資金の目安

①フルFIRE
資産収入だけで経済的自立が可能な状態。
働かずに平均的な収入の社会人と同等の支出生活が可能。

目安は8000万円から1億5000万円(ミリオネアクラス)ぐらい
物価が比較的安価な日本で独身で安価な地方住まいやローンなしの持ち家があるなど住宅費があまり掛からない状態なら8000万円でも可能だと思います。
ただ都市部である程度支出できる生活がしたいとか子持ちでお金が掛かるとか安全率をより高めたいとなるとミリオネアクラスぐらいの資金を貯める必要があります。


②Fat FIRE
資産収入だけで贅沢に暮らしても生活が可能な状態。
不動産賃貸業などのオーナー社長やエンジェル投資家として経済活動している人が多い。

目安は投資用不動産など含めて純資産で超富裕層になれるレベル。
このレベルは法人持って充分な収入源がある人がほとんどなので一般的なFIRE民とは経済力な差がかなり大きいと思います。



③Lean FIRE
節約して生活費をミニマム化することにより経済的自立が可能な状態。
月15万円以下で生活できる節約家向け。

目安は5000万円から6000万円ぐらい
目安は月平均15万円生活を基準にしているのでより生活費が掛からない生活が可能なら目安がこれより低くても大丈夫です。


④サイドFIRE
事業収入を主軸にして生活している。資産収入で生活費の50%以上を補うことも可能。
SNSで稼いでいるサイドFIRE民の経済力は高いのが特徴。

目安は3000万円から6000万円ぐらい
副業で稼げるようになった人向け。Lean FIREできる資金があれば精神的に楽に副業が出来る。


⑤バリスタFIRE(セミリタイア)
労働収入を主軸にして生活している。資産収入で生活費の50%以上を補えることも可能。
日本ではバリスタFIREよりセミリタイアという方が多いと思われる。

目安は3000万円から6000万円ぐらい
資産収入で年100~200万円を目安にしているので労働収入と年間生活費次第で必要な資金が決まります。


⑥収支均衡型セミリタイア(コーストFIRE)
労働(事業)収入と生活費を収支均衡させ、資産は老後のために運用して積み立てるスタイル。
今後日本ではこのライフスタイルが増えてくると考えている。

目安は2000万円から3000万円ぐらい
最低条件が収支均衡が出来る事。資金が多いと50代でLean FIREにチェンジ出来るから貯められる人は頑張った方が無難。


お金だけで完全な安心感は得られない理由

いくらお金があれば良いのか。

はっきり言うと一般人が貯められる範囲では完全な安心感を得るのはまず不可能だと思います。

株式、債券、不動産は国内外で所有、ゴールドや高級な装飾品など現物も所有。
これだけ様々な資産を保有すれば、世の中がどのように変化しても大丈夫と言えるような資産を築くことはまず不可能だからです。

金融資本だけで何とかしようとするよりも人的資本で稼ぐ力を身に付けたり、生活費を低くしてもそれなりに満足できるような倹約スキルを身に付けた方が安定性が高められると思います。


目安は叩き台の数値にしかならない理由

6パターンのFIRE資金の目安を列記しましたが、所詮目安であり本当に必要な資金は人それぞれ違うという事です。

独身か子持ちの既婚者か。
賃貸(またはローン有り住宅)か実家住まい(またはローンなし住宅)か。

この2つだけでも生活に必要なお金が変わるため、FIRE資金も大きく変わってきます。

どれぐらいの生活水準が普通と感じるかも、何が出来れば贅沢と感じるかも人によって全然違います。


なのでFIREの定義もざっくりとしていますし、目安も私が考えた一般的な数値にしか過ぎません。
この目安をみて、人によっては全然足りないと考える人もいれば、過剰すぎると考える人もいるでしょう。どちらもその人にとっては間違ってはいません。


FIREのための目標資金を決める時はざっくり決めて、資産形成中に自分の生活費や人的資本によって明確に決めていくのが良いと考えています。

他人が示した数値はあなたの計画の叩き台の数値にしかなりません。


おわりに

FIREの6パターンを挙げましたが、同じFIREという分類でもライフスタイルは全く違うと思います。

事実上、一般人がFIREするならFat FIREを除く5パターンの選択になりますが、その中で最も相性が良いFIREを選択して資産形成と資本の積上をしていけば良いと考えています。

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