FIRE民にとってお金を守るより使う方が難しい

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【FIER民の課題】お金を守るより使う方が難しい

世の中、お金を貯め続けるのが得意なアリ型とお金を貯める事が出来ず何となく使ってしまうキリギリス型に分かれつつあると考えています。

FIRE民のほとんどはアリ型なのは間違いありません。

FIRE民はお金を守るのは得意です。
お金を持っているという理由で使うという事はありませんし、支出に関してもかなりシビアなので自分の経済力を超えるような消費を継続することはまずないでしょう。

逆に悪く言うと保守的すぎるため、お金を使って経験を積んだり人生を楽しむために使い切れなかったりします。
寿命が尽きたらお金は無価値です。過剰に貯めたお金は無駄だったという結末は充分あります。

FIRE民の課題、お金を使う事について綴っていきます。


長年積み上げたお金をいつ使うか問題

お金の話と言えば、資産形成やお金の稼ぎ方が圧倒的に多いですが積み上げたお金をどうするかという問題はほとんど取り上げられません。

余ったお金なんて生活費や娯楽、それでも余るなら利便性の高い住宅や高級車を購入するなど使えばよいだけで考える必要はない。
一般レベルの資産額ならいくらでも使い道あるでしょう?
そう考えられているからだと思います。

フルFIRE民になると経済的自立が可能な資産収入があるのだが、それを維持したまま健康寿命が尽きる頃には余分なお金が相当余っています。
積み上げたお金を使うという事は経済的自立可能なお金を削ることになるため、資産収入では生活できなくなります。

将来なんて分からないことだらけです。
モノやサービスは今後どれほどインフレするか、自分が老いた時に年金はいつどれぐらい受給できるのか、社会保険制度はどれぐらいのレベルで保ってられるのか、健康寿命は何歳まで持つのか、そしていつ死ぬのか。

Die With Zeroなど計画して出来るものではありません。

お金を減らさない生活の方が精神的には楽

基本的には資産収入+事業(労働)収入 >=生活費を維持していた方が精神的には楽だと思います。
アリ型ほど総資産が減ることに対してストレスが溜まるだろう。

お金の怖い性質として持っている資産額に慣れるとそれが本人にとって保有しているのが当たり前の事になるだけで、減ればストレスになるのです。

いくら持てばお金の不安がなくなるかというと、一般人ではどんなに努力しても不安がなくなるほどお金を持つ事が出来ないと考えているので考えるだけ無駄な気がします。

経済的自立可能な資産を崩してまでやりたい事があるかというと実はそんなになかったりします。
何故ならFIRE民は組織や仕事に縛られない自由のために資産形成してきたのだから。


年金受給時にLean FIRE可能な資産を目安に

私が年金を受給できる年齢は今は分かりません。
ただ70歳が標準になり、早く受給したいなら減額するけど65歳から可能、増額希望なら遅く受給して75歳からだと想定しています。


・70歳の時にLean FIRE可能な資産を維持する。
・70歳になるまでに余剰資金があればやりたい事にお金を使う。
・お金を使いたい事がなければ無理して使わず貯めておく。

これぐらいざっくりした方針で良いのではないかと考えています。

私の両親や70歳過ぎている人のライフスタイルをみる限り、70歳過ぎたら娯楽でお金使うことはなくなるなと感じています。
だからやりたい事があればなるべく早い時期にやっておくべきかなと考えています。

70歳でLean FIREで長生きした場合でも死亡時に高確率で数千万円ぐらいは余ると思うが、それは高齢者になってからもお金で苦しまないための費用だと思って割り切るしかないですね。



おわりに

経済的自立を達成した人は20~30代の頃から資産形成をして金融資本を積み上げ続けられた人たちなので欲求に負けて自分の資産を食い潰すような使い方はしないだろう。

人間は上昇している時が生き甲斐を感じるというのは先日の記事で書きました。
資産が増えていてまだ増える余地もある時、スキルが向上して出来る範囲が広がっている時、事業が拡大している時など分かりやすい状態の事です。

逆にいえば下降している時が最もストレスを感じるのだと思います。

それが積み上げたお金の取り崩しの難しさです。
最終的には割り切れるかどうかですが、いつそれが出来るかが問題です。




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