資産形成するために人的資本を大きくしよう
倹約生活の体制ができたら、次は人的資本を大きく伸ばして収入を増やすように頑張っていきましょう。
収入を増やすというと本業、副業、そして投資の3通りがありますが
まず最初に考えるべきは本業の収入です。
多くの人は投資による資産増加に期待しているのは理解しています。
投資する日本人は着実に増えていますし、投資系ユーチューバーの登録者数の増加もここ数年は凄まじいものがありますから、どれだけ需要が大きいか分かります。
しかし投資で大きなリターンを得ようとすると大きなリスクを負うことにもなりますし、多くの人は投資家としては個人で片手間で参加することになりますから、機関投資家や本職の投資家と比べてあまりにも力の差があります。
また低資産ほど投資は掛けた時間に対して割に合わない結果が出ることが多いです。
時間をかけて最も効果が出やすいのは人的資本です。
若年層であれば、努力次第で大きく収入を伸ばすことができるため、努力するべきはまずは本業という事です。
本業は週5日、朝から晩(早くても夕方)まで向き合う仕事なので、この本業が伸ばすように頑張るのが最も効率が良いです。
本業と副業の違い
今の時代、FIREを目指さなくても副業をしている会社員は大勢います。
2022年8月、国税庁が所得税の改正案に副業所得で300万円未満は事業所得ではなく、雑所得として扱うという内容を入れるほどです。
(副業で青色申告の所得控除や事業が赤字になっても損益通算を使えないようにするためです。)
収入を増やす=副業で稼ぐ
と考える人も少なくないですが、まずは本業で考えるべきです。
なぜなら本業を伸ばした方が効率が良いからです。
本業:基本週5日、1日8時間以上従事する
副業:本業が終わってから、また休日にする事業
副業を稼ぐツールにするためにはかなりの努力が必要です。
平日で考えると本業で8~10時間、副業で2~4時間と労働時間は長く、並の決意では続きません。
本業も知識を補うために業務外に勉強することもあるため、考えている以上に本業に掛ける時間は長い。
そう考えると本業を通じて稼ぎを大きくする、人的資本を大きくすると考えた方が効率的です。
本業の収入は所属している会社で決まる
本業の収入を増やすにはどうすれば良いか?
個人でも法人でも事業主であれば、シンプルに粗利を大きくすれば収入も増やすことが出来ますが、会社員はどんなに結果を出してもそれに比例して年収は上がりません。
会社員の収入はどのようにして決まるだろうか?
それは働いている会社でほとんど決まります。
どんな業界でどんな会社で働くか
身に付くスキルは人それぞれになりますが、収入は業界と企業規模で大方決まります。
中小規模でも利益率が高い優良企業で大企業並みに給料が出るとか、成果給で結果次第で大きく収入が変わる企業も存在しますが少数派なのは間違いありません。
自分が所属している会社がどれだけ給料を貰えるか知りたければ、10年ぐらい年上の先輩から大体の金額を聞くのが最も確実です。
明らかに会社役員クラスから優遇されてそうなエース社員以外の先輩に聞いてください。
給料の金額はかなりプライベートな数字なので直接聞きにくいと思いますが2人で居酒屋で飲んでいる時に「〇〇さんが私の年齢の時と比べて、どれぐらい給料が上がりましたか?」と聞いてみるのもOKです。
10年掛けて給料が10万円ぐらい上がったなら、毎年平均1万円ぐらい給料が上がってくるし、2万円しか変わらなかったら毎年平均2000円ぐらいの上昇しか期待できません。
給料が上がらない会社はどんなに頑張っても、給料は上がりませんので真剣に本業をどうするか考えなければなりません。
年齢、保有スキル、職業適性、住んでいる地域によって選択肢の数は異なりますが、自分にとって最も稼げる仕事は何か考える必要はあります。
転職するか今の会社で頑張るか真剣に考える
今の会社の仕事内容も給料も人間関係も不満です。
という人は転職できるなら転職したいと考えるかもしれませんが、給料以外はそれなりに満足している人だと転職しにくかったりします。
会社で働いて得られるものは収入(給料・賞与)とスキル、実務経験です。
多くの時間を費やさないといけない本業なので、得られるものを把握してみましょう。
それで今の会社で頑張って十分な資産形成は可能であり、職場環境にも大きな不満がない人は、転職など考える必要はありませんが、転職してより良い環境で仕事が出来るなら業種を変えても良いと考えているなら業界研究を真剣にしてみて、転職可能かどうか検討してみると良いと考えています。
おわりに
FIREを達成するために必要なのは入金力です。
どれだけ積立投資に入金で出来るかが重要なので本業の収入アップは絶対に考えなければなりません。
手取り月18万円で毎月4万円の積立投資が出来る人が転職して手取り月22万円になり毎月8万円の積立投資が可能になれば、前職の2倍の入金力になります。
基礎的な生活費を変えなければ、増えた分だけ入金できるため目標達成までの期間が短くなります。
ただ収入が良い企業に転職するのは競争が激しいのも事実です。
この記事では年収ベースで働く職場を考えましたが、サイドFIREを目指す人ならFIRE後の生活も考えて本業を考える事もよい方法だと思います。
次の記事では本業で得られたスキルをサイドFIREに活かす事を綴っていきます。