好きな事を仕事にするのは難しい
好きを仕事にする。
人を惹きつける良いキャッチコピーだと思います。
確かに理想的な生き方だと思うよ。好きな事してお金稼げるなら。
しかしお金を稼ぐというのは簡単ではありません。
ユーチューブで収益化を狙っても普通の人はマクロインフルエンサーどころかマイクロインフルエンサー(登録者数1万人以上)になるのもかなりハードルが高いと思います。
インフルエンサーになれば影響力を持つ事が出来ますし、反響もはっきり分かります。
誰かのために役立っているならやりがいも出てくるし、結果が出れば収入にもなるので頑張れる原動力にはなると思いますが、インフルエンサーになれる人は各分野で上位のみです。
基本的にはお金が支払われることは「自分がやれない事」か「自分がやりたくない事」であり、大体の仕事には苦労が伴います。
仕事という行為は社会活動で最もポピュラーな行為であり、過半数の人は何かしら仕事をしているのですが、そんな切っても切れない「仕事」とどう向き合うか綴っていきます。
例えば旅行が好きなら旅行ネタで稼げるか?
好きを仕事にする。
例えば私は海外旅行が好きなので海外旅行ネタで収益化を狙うとします。
マクロインフルエンサーを参考にしてみます。
どれだけの事をすればマクロインフルエンサーになれるのか。
1人旅で世界中を旅している30代の男性がいました。
彼は週2投稿のペースで配信していて、同じ国には短いと数日間しか滞在せず、長くても1週間いる事はありません。
そのハードスケジュールで各地の名所や美味しいと評判のレストランを1人で巡っています。
一般的には自宅以外で暮らすというのは疲労が溜まりやすいものです。
それも宿泊先が頻繁に変わり、毎度慣れない食事、情報発信する立場なので常に現地の情報収集して行動しなければなりません。そしてその合間に動画を編集して安定した配信が必要となります。
考えるだけで体調管理が難しく、バックパッカー経験豊富で慣れているという一言で片づけられない大変さがあると思います。
動画では楽しく各地を旅行しているように見えますが、裏では凄まじい努力があり、彼のチャンネルは成り立っています。
はっきり言って私は真似なんてできません。
これだけの事を何年も継続してやっとマクロインフルエンサーになれると考えると、私からすれば分野は違っても費やす労力は起業家と大して変わりません。
稼ぐなら「嫌いではない仕事」で上出来
私の考えですが、好きを仕事にするのは難しい。
でも嫌いではない仕事をするなら可能ではないかと考えています。
ようするにこれだけはやりたくない(苦手)仕事以外で稼ぐという事です。
やりたくない事は人それぞれなのですが、人間は強みと弱みは表裏一体なので何かしら自分なりに強い分野があります。
それを自分で見極めて仕事にすると嫌いではない仕事をすることが出来ます。
周り見ても仕事が楽しくて楽しくて出社する前からワクワクしている人なんて存在しないだろう。
仕事が好きという人でも完成までの過程は苦労の積み重ねであり、最終的に無事完了できたという達成感が好きなのだと考えています。
登山やフルマラソンに近い感覚だと思いますよ。
私は稼ぐという行為においては
①嫌いではない仕事
②極度の我慢が必要な客とは長く付き合わない
③ある程度の自由な時間の確保
この3条件が満たせれば結果として比較的楽して稼げると考えています。
②と③は働き方次第ですが、サイドFIRE(セミリタイア)しないと難しいかもしれません。
最低限①はクリアしないと安定した収入にはなりませんね。
重要なのは自由な時間と経済力のバランス
私は重要だと思うのは、自由な時間と経済力のバランスだと思います。
その要素以外に若さや健康が加わって、人生の選択肢の数が決まります。
経済力といっても莫大な資産は必要なく、自分がやりたい事を実現するために必要なお金があれば十分だと思います。
サイドFIRE(セミリタイア)は事業(労働)収入と資産収入の合計が日々の生活費を上回れば成り立つわけで、アラサーまでにフルタイム労働を卒業したいなら自分にとって負担が少ない稼ぎ方を身に付けた方が長期間資産形成するより効率的だと思います。
逆に資産収入を生活費の柱にして他の収入はお小遣い程度という位置付けにしたいなら最低でもLean FIREできるだけの資産形成が必要となります。
おわりに
好きを仕事にする。
これ自分が「好き」とか「楽しい」事が最初にあって、その行為を仕事にして稼げるようにするという解釈に見えます。
でも現実の世の中は何かチャレンジして、それが収益化出来たからやりがいが持てて来たというプロセスが逆のパターンが多いのではないでしょうか?
好きだからではなく、何かチャレンジして継続して結果が出てきてから、それが好きに変わってくる。
好きを仕事にするを目指したい人は継続可能な嫌いではない仕事をして逆プロセスから入ってみたら、良い結果が待っているかもしれない。