Lean FIREはいくら資産があれば良いか?

経済的自立(FI)について

ミニマリスト×資産収入×最小限の労働で暮らす

経済的自立して職場に縛られない人生を歩みたい。

そう考える人にとって難易度が比較的低いFIREがLean FIREになります。

Lean FIREは一般的なFIREに比べて少ない資産で達成可能なので多くの人にとって再現性が高いFIREのスタイルだと思います。

今の世の中は必要な食料品やモノが安価で購入できるし、無料(もしくは非常に安価)で楽しめるコンテンツが揃っているので快適な暮らしをするのに多くの資産は必要ない人が多いです。

ミニマリスト(または倹約家)が資産収入でライスワークを卒業して必要に応じて最小限の労働をするというのがLean FIREとして理想的だと考えています。

そんなLean FIREについて綴っていきます。


Lean FIREに向いている人

生活に必要なモノだけあれば良いと考えて生活できるミニマリストやお金を使わない生活をしてもほとんどストレスが溜まらない倹約家タイプにはLean FIREが向いています。

極端なミニマリストや倹約家ではなくても、ややそちら側のライフスタイルという方でもLean FIREは可能です。

Lean FIREに本当に合うかどうかはある程度成熟した年齢になってから判断した方が良いと考えています。成熟した年齢というのは若くてもアラフォーといわれる年齢です。

若年層が無理やり低支出生活に合わせてこのライフスタイルにすると後悔することが少なくないと考えているからです。

自分が望むライフスタイルとLean FIREしてから可能なライフスタイルがかけ離れていたら徐々にストレスが溜まっていくか、もしくは自分の経済力以上に支出したり、リスクを取ったアセットアロケーションにすることになるため資産はなくなっていくような人生になってしまうからです。

最小限しか働きたくないけど、充分な生活費は稼ぎたいなんてまず実現不可能です。

若年層でFIRE目指すならサイドFIREで考えた方が潰しが効くと思います。


Lean FIREの目標金額はいくらにするか

FIREの資金はライフスタイル次第、つまり人それぞれだというのが正解ですが私が考える目標金額はいくらかという事で綴っていきます。

総務省統計局の家計調査(2019)によると、一人暮らし(単身世帯)の1ヵ月間の平均支出は163,781円となっています。
よってそれより少し倹約することにして月15万円が生活費の予算の基準として考えます。

Lean FIREは一人暮らしか夫婦二人暮らし向けだと思います。
夫婦二人暮らしだと一人暮らしよりお金は掛かりますがパートナーと相談してお互い生活費を出し合って生活が成り立つなら可能だと思います。

パートナーの収入が当てにならない場合はFIREかサイドFIREで計画したほうが無難ではないかと考えています。


月15万円を資産収入で稼ぎたいなら投資資産で4500万円(4%ルール)は必要なので米国株でも全世界株式でもそれだけの投資金額は積む必要があります。
そして当面の生活費だけではなく不況時に備えた現金クッションも必要になりますから最小限で500万円、大きな余裕を持ちたいなら1500万円は現金で保有したいところです。

よってLean FIREの目標金額は5000~6000万円だと私は考えています。

月15万円の生活費は住居費5万円+生活費10万円で考えているため、「私はローンなしの住居に住んでいます」とか「私は全然お金を使わないので毎月10万円もあればお金は余ります。それで何年も生活してきました。」だとLean FIREに必要な金額が下がりますので自分に合ったLean FIREの目標金額にすればよいと思います。

ちなみに年間生活費が100万円以下ならFIREの定義とかそんなに考慮しなくても生きていけると思うので低資産でセミリタイアしても大丈夫だと思います。
年間100万円なら中高年でノースキルでも稼げるし、そういう仕事はあるからです。

ただセミリタイアしてから生活水準を上げたいとか考える可能性があると思うなら平均以上稼げる職種で働き続けた方が無難だと考えています。


収入源、または稼ぐ手段があればより良い

Lean FIREを達成したらライスワークから卒業となります。

ただ自由な時間はFIREと変わりませんが資産収入が少ないため選択肢の数も少ない事が多いです。

そこでLeanFIREの場合はプラスαとしてちょっと稼げるというオプションを持っておいた方が選択肢が増えるかなと思います。

働くといっても住民税非課税世帯の枠から出ない範囲で娯楽費を稼ぐぐらいで良いと思います。

事業収入と労働収入がありますが、ブログやユーチューブなど自己完結型のミニマム事業で稼げるならその収入源を維持しつつ生活すれば良いと思います。

自己完結型ではない仕事だと発注者の都合でスケジュール管理する必要があるためフリーランス寄りの生活になっていきます。

ただ事業収入は収入源とするのは難しい場合もあるので手っ取り早く住民税非課税枠内の金額を稼ぐなら労働収入の方が確実で良い場合もあります。

ミニマム事業だと割に合わないとかうまく稼げないと考えている人は割り切って年間〇〇日はこの仕事(短期派遣やバイト、またはフーデリなど)するのも正しい判断だと言えます。

仮に年間60日仕事しても年間休日305日なので充分すぎるほど自由な時間があります。


おわりに

資産収入と事業(労働)収入が半々のサイドFIRE生活は自分には厳しいと考えている人はとりあえずLean FIREで収支や資産の計画を立ててみたらどうでしょうか。

何年か継続して、試行錯誤しているうちに目標金額が定まってくると思います。
また本業以外に収入源ができたらライフスタイルの考え方も変わるかもしれませんし、収入が想定より増えたら通常のFIRE目指すようになるかもしれません。

FIREにはいろいろなタイプがありますが、最終的にはそれぞれの要素をブレンドした自分に合ったFIREをするようになっていくと思います。

私は経済的自立のベースとなるのはLean FIREだと思います。
そこから人的資本、金融資本、また社会的資本によって人生の幅が拡張されていくだけです。

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