【質問の回答】FIRE後の不安について

FIRE後の不安について

たまに来るDMには3パターンがあります。
①アフィリエイトしませんかというお誘い
②こういう状態ですがFIREは可能でしょうかという質問
③記事に関する感想

まぁどれもメールで返信はしていませんが、ホスティングサービスの契約が終わる前に質問に関しては回答しておこうかなと思いました。

そんなわけで今回はFIRE後の不安について回答します。

あくまで私の独断と偏見なので最終的にはご自身で判断してください。

独身者の最大の課題は「社会的資本」です

FIRE後の不安は「金銭的に本当に大丈夫か」というお金の面と「社会的に孤立した状態に陥らないか」という孤独の面の2つがほとんどです。

お金に関しては不安なら資産を増やすか、収入源を持つかになります。
資産を多少増やしたところで不安は消えないと思うので私は収入源を持つ事をお勧めしています。

お金の面で不安だとFIREしても制限された生活が待っているから私はお勧めしません。
はっきり言って節約生活しか選択できないなら、解放期が終わったら全然楽しくないと思いますよ。

私は独身FIRE民の最大の課題は社会的資本だと考えています。
それは職場で働かない中年男性が最も新しいコミュニティを持つ事が難しいからです。

若者は繋がりやすいですし、シニアは多くのコミュニティがあり、いずれも行動すれば人とは繋がれますが、中年はそういうコミュニティが本当に少ないです。

それだけ中年男性というのは家族、職場、あと昔からの付き合いで人間関係はほぼ完結しています。

ただ今の時代はSNSも発達して少数派でも繋がりやすくはなっているのでうまく活用するしかないですね。

また大都市ほどコミュニティが多いので出来る限り、独身者は大都市圏に住んだ方が私は良いと思っています。
ちなみに大都市圏とは東京、大阪レベルです。

人と一緒にいなくても寂しさをほとんど感じない人(私もそんなに感じないタイプです)
そういう人でも社会的資本を構築する行動しておかないと、いざ欲しいという時に作れず孤立するので意識した方が良いかなと考えています。


FIREする前に本当に「自由」なのか再検討

FIREを目指す人でギリギリリーンFIRE出来るぐらいの資産でFIREしたいと考えている人は多いのですが、時間だけあってもお金がないと相当強い制限が掛かります。

それは何するにしてもお金が掛かるからです。

FIREした当初は職務から解放され、本当に自由を感じます。
ほとんどの人はこれだけで幸福に満たされるでしょう。

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しかしFIREの黄金期である「解放期」はいずれ終わりを迎えます。
稀に終わらない人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は「空虚期」に入っていきます。

その時に自分が持っている資本(人的資本、金融資本、社会的資本)などで生活の満足度が決まっていくため、これが足りないと時間だけはあるけど、選択肢が少ない人生が待っています。

基本的にフルFIREできる資産収入がない人は「空虚期」に入る前に仕事を定期的にした方が良いと思っています。

それは働く事に対して本当に腰が重いからです。
労働から離れている期間が長いほど重くなると思います。

こうしたいけど、行動に移せないというのは年単位で続きます。
私自身も1年以上はこういうライフスタイルが良いと漠然とは考えていましたが、面倒な事は避けていました。

そうならないために稼がないといけないFIREなら仕事(労働)は組み込んで逃げずに取り組んだ方が良いです。

自営業で稼ぐ予定でも稼げるまでは短期労働しておいた方が良いと思います。
それはSNSで稼ぐ事が非常に難しいからです。

今の時代、SNSで仕事っぽいことしていると働いている気分になりますが、収入源が必要ならやっぱりお金になる事をしなければなりません。


50代は「最後の10年」という感覚

私にDMしてくる人は何故か50代が最も多いのですが、私が考えている事を正直に話します。

私にとって50代は人生で健康的かつ活発的に動けそうな最後の年代だと考えています。
もちろん個人差はありますし、60代でも動ける人は少なくないと思いますが、人間はいつまでも活発的に動けると考えない方が良いと思っています。

目上の人に対して言い方がキツイかもしれませんが、もうごちゃごちゃ考えている時間はないと思っています。

やりたいなら大きなリスクを背負わない程度にやってみるべきだと思いますし、検討しても踏み込めないならきっぱり諦めて現状維持したまま、今より良いライフスタイルを目指した方が良いと思っています。

これはFIREだけではなく、起業であったり、海外移住であったり、なにか達成した事だったり、様々な事でいえると思っています。


人生は必ず終わりを迎えますし、もう先延ばしに出来るような年代ではないと考えています。



付きまとうFIRE民の「肩書」問題

最後に肩書の問題ですね

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【FIRE後の肩書】職業を聞かれたらどうするか問題FIREした後に気になる人が一定数はいると思いますが、フルタイム労働を卒業した後に何もしなければ「無職」になります。普段生きている上では他人に自分の職業なんて答える機会は少ないと思...

FIREした年齢が30代、40代、50代によって変わると思いますが、どちらにしろ再就職しやすい若者でも還暦を過ぎたシニアではないと無職になるという判断は他人からは理解されにくいです。


無職×独身×中年男性

実際にこれはかなりヤバいとされるパワーワードなので、これに該当する人は信頼関係がある人以外には直接言わない方が良いです。

基本的には前に書いた記事通りで良いと思いますが、所得もほとんどない人がフリーランスという肩書は使いにくいと感じるのであれば、思い切って法人持つのもありだと思いますよ。

ただ持つ事によって毎年やらなければならない仕事が発生しますので、働きたくないという意志が強いなら煩わしくなるかもしれませんが、それはどちらの感情が強いかで判断すればよいと思います。

ただ肩書ってたまーに必要になりますからね。
特に新しいコミュニティに属したり、社会的資本を広げたいという人はあった方が無難だと思っています。

おわりに

やはり経済的自立をしている事を前提に話せば、FIRE民の課題は社会的資本だと思います。
そもそもお金が足りないというのは経済的自立が未完といえるわけですから。

私が考える社会的資本は
①価値提供が出来る小さなビジネスを持つ
②サードプレイスを複数持つ
③気軽に会える友人を数人持つ

基本的にはこの3つです。

逆に言えば職場や学校のようなセカンドプレイスは持たないという意味でもあります。
セカンドプレイスの方が強固な社会的資本は築きやすいですが、そこが私の自由と不自由(束縛)のバランスです。

難しいのは③ですかね。
・平日の日中に気軽に会える人
・気が合って定期的に会える人
・金銭感覚がある程度合う人

この3つ揃う人なんて本当にいない。

スモールビジネス持つ者同士(お互い競合せず、雑談や情報交換できる関係)で関係築くのが最も無難にみえますが、お金稼ぎたい組と副業程度で良い組では熱量違いすぎるので、これも意外と難しい。

そう3年経っても私の「模索」は続きます。

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