サイドFIREとバリスタFIRE、それぞれの優位性
フルタイム労働か完全リタイアか。
どちらが人生において幸せかという質問があるとします。
物事の最適解というのは0か1のどちらでもなく、0から1の間にある中途半端な数値であるのがほとんどだったりします。
つまりフルタイム労働や完全リタイアより幸せな人生は自分にとって最適なワークバランスだという人が多いと思います。
働く事が前提のFIREとしてサイドFIREとバリスタFIREがあります。
サイドFIREはスモールビジネスを持ち、事業収入と資産収入の2本柱。
バリスタFIREは週15~28時間ぐらい職場で働き、労働収入と資産収入の2本柱。
違いは事業収入か労働収入かです。
どちらもメリット・デメリットはあると思いますが、今回はサイドFIREとバリスタFIREについて綴っていきます。
【難易度】事業収入と労働収入、どちらが難しいか
事業収入(サイドFIRE)
・個人もしくは法人で収益を上げなければならない。
・働く時間と収入は比例しない。
労働収入(バリスタFIRE)
・どこかの会社に採用されなければならない。
・働きさえできれば日給や時給で確実に稼ぐことが出来る。
誰でも参加できるのは事業の世界だが、確実に稼げるのは労働の世界だと思います。
よって労働収入の方が手堅く稼げるでしょう。
バリスタFIREを目指すなら資産形成中にどういう形態で働くかイメージして職業選択しなければなりません。
職種によっては所属先の会社と交渉してバリスタFIREも可能だと思いますし、難しいなら時短で働ける会社に転職する必要があります。
サイドFIREを目指すなら資産形成中に事業の芽が出るまでは育てないと当てにならない事業収入になってしまいます。
【収入】夢があるサイドFIRE、安定のバリスタFIRE
サイドFIREで成功している人は一般的な会社員より高い報酬を得ることが出来ます。
目立つのはSNSやユーチューブを使って大きな収益を生み出せたサイドFIRE民ですが、高度な知識を持つフリーランスやコンサルのようなポジションにいるサイドFIRE民もいると思います。
事業として成立させるのは非常に難しいですが、労働収入よりも高い単価で稼げるようになるのがサイドFIREの夢があるところです。
またそういう状態になるとお金だけではなく社会的資本の拡大にも繋がってきます。
バリスタFIREにはそういう夢はありませんが、安定した収入として計算して暮らせる強みがあります。
労働というと嫌悪感を強く持つ人はいますが、事業主と違って何かトラブルがあった時に賠償責任など負う必要がないため安心して働けるメリットもあります。
これは働き方や稼ぎ方の相性もあると思うので資産形成中に両方とも検証した方が良いFIRE後の生活になると考えています。
【自由度】休暇期間はどちらも働き方次第か
サイドFIREとバリスタFIRE、どちらが自由かといわれると難しい問題です。
完全な自己完結型の事業ならサイドFIREの方が自由だと思いますが、顧客からの依頼を請負する業務の場合はフリーランスに近い縛りを受けることになります。
バリスタFIREの場合は働く期間を限定して時短するか、週当たり働く時間を少なくして時短するか職種によると考えています。
ようは繁忙期の数か月間だけ働くか、週3日働くか、時短して週5日働くかなど労働契約する前に協議されます。
自分のライフスタイルに合わせて働き方を決めれば良いでしょう。
【社会的資本】フリーランス型と会社員型
サイドFIREは基本的には自宅兼事務所であり、気分転換としてカフェやコワーキングスペースで作業する人もいるでしょう。
サイドFIREはフリーランスと同じであり、アウトソースとして仕事仲間は作ることが出来ても、同じ職場で協力し合って仕事をする事はありません。
ただ情報発信を通じて社会的資本を得ることも可能ですし、職場独特の人間関係を嫌う人はサイドFIREに向いていると考えています。
バリスタFIREの場合は労働時間が短いだけで職場に通って仕事をするというのが一般的です。
職場という繋がりで仕事仲間は出来ますし、中にはプライベートでも付き合えるような人間関係になったりします。
バリスタFIREなら嫌だなと感じる職場だったら、さっさと他の職場に行けば良いだけなので簡単には辞められない会社員のような強い縛りはなく、ストレスを強く感じる我慢は必要ないと思います。
おわりに
サイドFIREとバリスタFIREは向き不向きがあるだけで万人にとってどちらが優れているというわけではありません。
サイドFIREとバリスタFIRE、どちらも興味があるから迷うという人は自分がFIRE後に望むライフスタイルでどのような働き方、稼ぎ方と相性が良いか考えてみてください。
そうすれば優先して実現すべきはどちらか答えが出てくると思います。