フルFIRE民の私がサイドFIREを推す理由

経済的自立(FI)について

フルFIREよりサイドFIREを推す理由

私はフルFIREして労働から解放された男です。

FIREしたら働くことを前提にした生活は卒業しようと考えていたのですが、FIRE後の生活を経験してから「1から目指すならサイドFIREの方が良い」と考えるようになりました。

これはFIREにする年齢にもよると思いますが、若い層がFIREを目指すなら資本を総合的に蓄えてFIREした方が効率も良く、若さも残りやすいと考えるからです。

そんなサイドFIREを推す理由を綴っていきます。


最も効率が良いFIREのスタイルだから

サイドFIREは小さな事業を持ちつつ、資産収入で生活費を賄うライフスタイルです。

理想としては資産収入で基礎生活費を賄う事が出来て、小さな事業で稼いだお金は娯楽に使えるような形です。
これに近い形でサイドFIREできればフルタイム労働卒業後の生活が本当に楽になると思います。


人的資本と金融資本の両輪でライフスタイルを形成することにより以下のメリットがあります。

①金融資本のみのフルFIREと比べて達成までの期間が短い
②金融危機の時に人的資本に頼る事が出来る
③資産を取り崩すより稼いだお金の方が思い切って使いやすい
④FIRE後に欲しい社会的資本や能力が手に入りやすい
⑤多くの人にとって程よい自由が得られる


サイドFIREのメリット5選です。

①と②は良く言われる事なので説明は省くが③から⑤について綴っていきます。


お金を減らしたくない欲は想像以上です

あれだけ資産を持っていて、しかも増え続けているのに何故節約生活をずっと続けているのだろうか?

あなたがそう感じるFIRE系のブロガーやユーチューバー、又個人投資家はいると思います。

完全に節約生活が習慣化しているため、無駄にお金を使う事が出来なくなっているという事もありますが、人間という生き物は「お金を減らしたくない」という欲求を間違いなく持っています。


この欲求は想像以上に強力です。


株高で8000万円、9000万円、1億円と資産が増えていくと、その最高額が自分の中で保有している標準になっていきます。
そしてその自分の中で標準となった金額より減らすとストレスを感じるようになります。

だからFIREした後でも資産が増えるように生活している人が多いのです。

計算上は問題ないと分かっていても種銭となる資産を減らし続けて生活するというのは想像以上に難しいと考えてください。

種銭を減らしてお金を使うより人的資本で稼いだお金を使う方がストレスは少ないと考えています。


サイドFIREは総合的な資本が得やすい

有名なので多くの人が知っていると思いますが資本には3種類あります。

人的資本、金融資本、社会的資本です。

この3つの資本はバランス良く持つことが人生の幸福に繋がりやすいとされています。

サイドFIREはフルFIREより少ない金融資本でも可能だとされていますが、短中期で達成できるものではありません。
なのでその期間に人的資本を使ってどのようにして稼げるようになるか能力を高めたり、模索する時間は十分にあります。

また仕事を持ったり、稼いで使えるお金が増えることでコミュニティの形成がしやすくなります。
つまり社会的資本を持ちやすい状態になります。


FIRE後に必要な社会的資本や能力が持ちやすいのがサイドFIRE民の強みだと考えています。

多くの人はほどほどの自由で満足できる

フルタイム労働から解放されたら仕事に縛られたくない。
そう考える人は多いと思いますし、私もそう考えていました。

どれだけの自由が欲しいかは人それぞれ違うと思いますが、多くの人は働いていますしFIRE民と違って好きな時間に会おうなどまず出来ません。

大人になってFIREした場合、多くの人は通勤通学をするため、基本的に1人で過ごすか夫婦で過ごすか、ほとんどどちらかではないかと思います。

長期旅行や語学留学がしたいならその期間分の自由が必要ですが、多くの人は日常生活ならほどほど自由で満足できると考えています。

私は午前中に作業などやるべき事をやって、午後からトレーニングしたり、散歩したり、学習したり自由に活動して、夜は家事をした後にのんびり過ごすぐらいペースを好んでいます。


旅行などしている時は除いて、日常生活では終日自由な時間は要らないというのが私が考えている事です。

これがほどほどの自由という事です。

人間関係で強いストレスを感じないという条件になるが、週15~20時間仕事に充てる事が幸福度が高い生き方なのかもしれません。


FIRE後の稼ぎ方を検討しておきましょう

FIRE後にどのような形で働きたいか?

①SNS個人事業を収益化してFIRE後の収入源にする
②副業を個人事業で請けられるようにする
③本業を個人事業で請けるようにする
④本業を時短して働けるように会社と交渉する
⑤本業を時短して働ける会社に転職する

①から③はサイドFIRE、④と⑤はバリスタFIREになるが、どれもFIRE後の収入源にするための方法です。

これは資産形成中に模索して自分に最も相性が良い形にすれば良いと考えています。


おわりに

経済的自立の達成するまでの期間が短くなること、人的資本でも稼げる余裕が持てること、FIRE後に節約生活になりにくい事、3つの資本(人的、金融、社会的)をバランスが良く築けるのはサイドFIREだと考えています。

実はこれらってフルFIREのデメリットを大きく解消することに繋がっています。
「自由な時間」「自由に使えるお金」「保有している人的資本」「若さ」「社会的資本」「生き甲斐」などバランス良いのが人生は幸福を感じやすいと思います。


私自身、実際にFIRE後の生活をしてみて最初からサイドFIREを目指せばよかったなと実感しています。

サイドFIREしてからフルFIREレベルの資産を持つために資産形成を続けている人は多いと思うので最終的な目標地点は同じなのかもしれませんが、サイドFIRE民の方が早くフルタイム労働から解放される点では優れているなと思います。


これだけお勧めしているサイドFIREですが散々模索したが自分には難しいスタイルと判断した場合、バリスタFIRE、リーンFIRE、セミリタイア、そしてフルFIREを検討してみれば良いかなと考えています。

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