まずは1000万円の運用資金を目指す(後編)

経済的自立(FI)について

目標達成までに2つの大きな壁があります

運用資金1000万円+生活防衛資金100万円、計1100万円を達成するために2つの大きな壁があります。

多くの人はこの壁に直面して乗り越えたからこそ1000万円を超える資産を保有しているわけです。
私もこの2つの壁を突破するのに苦労した記憶がありますが、乗り越えれば資産形成が順調に出来る力が身に付いてきたとも言えます。

そんな壁について綴ってみます。

【大きな壁①】まずは生活防衛資金として100万円貯める

まずは100万円を貯める事です。
若年層で貯金が数十万円という人は多いと思いますが、その状態から100万円保有している状態までコツコツお金を貯めなければなりません。

FIRE民になると100万円というお金は数日間の株価変動する程度で増えたり減ったりするお金になりますが、貯金数十万円の人にとって100万円は近そうで遠い目標となります。
仮に貯金0円の人が毎月3万円の貯金をしても34ヵ月も掛かりますから一般的な貯蓄スピードでは約3年間も掛かることになります。
私も20代の頃に初めて銀行の通帳に100万円以上になった時は頑張って貯めたなと感じた記憶があります。

若年層だけではなく、中高年でも100万円すら保有していない人はかなり多く存在します。
買いたいものは多いでしょうが、頑張ってこの壁を突破しなければなりません。

収支管理が出来ていないと100万円すら貯まらないのが現実なので、しっかり倹約して毎月コツコツ貯蓄できるようにしていきましょう。

余剰資金は全てネット証券口座に注ぎ込む

無事、銀行通帳に100万円を貯金することができました。
生活防衛資金が出来たら、ネット証券口座を開設してください。

それから先は100万円を生活防衛資金として残した状態で余剰資金をネット証券に注ぎ込みましょう。
入金方法は自分が毎月残せる金額を定期自動入金に指定するのは可能ですが、クレジットカード積立であればポイントも貯まりますのでお得です
有名どころを言えば、SBI証券と三井住友カード、楽天証券と楽天カード、マネックス証券とマネックスカードです。どれもクレジットカードで積み立てるとポイントが貯まり生活費の足しになります。
各社必要なクレジットカードが違うので100万円達成する前に検討してみてください。

クレジットカードの積立には上限があるため、賞与に関しては直接入金で良いと思います。
賞与額が安定していて、年収ベースで考えると年間200万円は積立投資が出来るから4社の証券会社にクレジットカード積立して・・・・というのも可能ですが、ここまで徹底してやるかどうかはあなた自身で判断してください。

私は1~2口座で良いかなと考えています。

【大きな壁②】資産300~500万円時に駆られる誘惑

100万円の壁を超えて順調に資産が増えていくと2つ目の大きな壁にぶち当たります。

人によって多少金額に差があると思いますが、300~500万円ぐらいが2つ目の壁だと思います。
何故壁になるかというと、ある程度お金が貯まってくると安心して消費しやすくなるからです。
300~500万円なら欲しいモノは大抵買えるようになりますし、買ってもお金は充分残っている状態なので油断しやすいのです

人によってはこのラインで貯金が停滞する可能性もあります。
貯まっては使ってしまうようになるのです。

これは低資産の人ほどモノへの価値が高いと感じるからだと思います。
お金の価値が高いと感じるからこそお金で買えるモノの価値が高いと感じると思います。
逆にお金持ちになるにつれてお金の価値が減ってくるのでモノへの執着心が徐々になくなっていくと思います。

本当に停滞しやすいラインなのでこんなところで止まらないように淡々と積立投資をしていきましょう。

運用資金1000万円達成後について

2つの大きな壁を乗り越えて、無事証券会社の口座が1000万円超えました。
人生で初めて1000万円を超えると達成感はあると思います。

40代でも1000万円以上の金融資産を保有している割合は20%もいないので20~30代でその領域まで達することは凄いことです。

1000万円の運用資産を持つと資産所得を得られていると実感できるようになります。
例えばVTIで税引後4%のトータルリターンを得られた年は資産所得で40万円稼いだという意味です。
金融資産を保有しているだけで月33,333円となると週1日軽めのバイトしているのと変わりません。
このお金がお金を生んでくれるという感覚を掴めれば、大切な資産を浪費で食い潰すような事はしなくなると思います

今の仕事に大きな不満はないし、良い仕事仲間も多いのでFIREは考えていないという人は資産形成のスピードを緩めて、ゆっくり資産形成すればよいと思います。

FIREしないなら55~60歳ぐらいの時にこれぐらい資産があったら良いなというペースでも良いですが、もう少し貯めたいと考えているならアッパーマス層になるまで頑張った方が達成後の人生が本当に楽になります。

FIREしたいと考えている人は、ゆっくり資産形成とか甘い事を言ってられないので次の目標は2000万円だと倹約と積立投資を続けて資産形成してください。
サイドFIREするにしても、よほど人的資本が大きく稼げる自信とその根拠を持っているか、普通では考えられないぐらい低支出生活が出来ない限り、1000万円では無理です。

1000万円の資産を保有してもマス層の域すら脱していない。
人生を大きく好転させるにはまだ資産が足りません。

ここまで来ればFIRE達成に必要な基礎能力は身に付いている

運用資金1000万円まで順調に資産形成出来た人は、長く維持できる倹約生活と収支管理がしっかりしてきているのでFIRE達成に必要な基礎能力は身に付いていると考えています。

保有資産が増えるにつれて、資産が増えるスピードも早くなってきますので次の大きな目標としてマス層からの脱却、つまりアッパーマス層(資産3000~5000万円)になれるように頑張ってみてください。

アッパーマス層になると人生の選択肢を増やすことが出来ますから、かなり人生が楽になると思いますよ。

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