組織に属さず生きるという事
会社で定年まで働くなんてあり得ない。
今の時代、新卒から入社した会社で定年まで働きたいと考える人が減っています。
そして会社側も定年まで希望者全員雇い続けるなんて不可能に近いと考えています。
会社員として働き、安定した収入を定年という労働者として働くのが厳しくなる年齢まで得られるというシステムはもう何割かの人しか機能しないようになってくると考えています。
そういう社会情勢なのか、それとも自由に生きられる社会になったからか
組織に属さずに生きたいと考える人は世界中で増えています。
単純に労働を拒否している人から、生活に必要な分だけの収入と資産を得て自由に生きる人まで様々ですが、20世紀よりも自立しやすい社会になってきています。
当記事はそんなどこかに属せずに生きる4パターンを綴っていきます。
FIRE達成して完全な経済的自立する
達成までの期間:超長期間
必要な資産:年間生活費の25~35年間分
年間資産所得 > 年間生活費
この式が成り立つ資産を保有すれば、FIRE達成です。
働く働かないはあなたの自由です。
年間生活費の25倍でFIREですが、FIRE達成できる人はお金を守る力はかなり強く、さらに安全率を高めるため、3%ルールぐらいで運用している人は多いと推測しています。
ここまで資産形成出来れば、ライスワークする必要が無くなりますが時間が掛かるため
サラリーマンレベルの収入では若年層でのFIREは不可能だと考えられます。
若年層でFIRE可能な状況に出来る優秀な人はFIRE後も稼げるような活動をすると考えられます。
FIRE目指すなら長期計画が必要なので上記の記事を参考にしてください。
サイドFIRE達成してバランスの良いライフスタイルを築く
達成までの期間:長期間
必要な資産:年間生活費の12~15年間分
年間事業(労働)所得+資産所得 > 年間生活費
事業(労働)所得と資産所得の割合は50:50というのがベースになっていますが
理想値として考えると生存に必要な支出を資産所得で補える事だと考えています。
ゆるく働いて生活を成り立たせるサイドFIREは自由な時間がつくりやすく、ライフスタイル次第で長期旅行も出来るようになります。
仕事はお金を稼ぐための行動だけではなく、社会との接点を持つためだったり、コミュニティーへの所属だったりします。
もちろんSNS通じて趣味だけで繋がる事も可能ですが、年を取ればとるほど仕事を通じて接点を保つ方が効率が良いため、FIREしてもビジネスを持っている中高年は多いと思います。
働くことを前提に考えるなら、FIREではなくサイドFIRE達成のために最初から頑張った方が資産形成に掛かる時間はFIREの50~60%まで下がりますし、金融資本と人的資本の両輪でより良い人生を送れると考えています。
収支均衡型セミリタイアで気楽に過ごす
達成までの期間:中長期間
必要な資産:年間生活費の5~10年間分
年間事業(労働)所得 > 年間生活
これはコーストFIREといわれる生き方ですが、日本では収支均衡型セミリタイアの方が馴染みがあるので、セミリタイアという言葉を使いました。
サイドFIREとの違いは、資産所得を生活費にまわさないことです。
あくまで仕事から引退した時に使う資産として長期運用していきます。
この生き方は低支出ができて収支均衡が容易な人に向いています。
年間150万円で生活できる人が労働で120万円、事業(ブログなど)で30万円稼ぐといった具合です。
実現している人はアッパーマス層まで資産形成しなくても組織に属せずに生きていけます。
貯蓄がある1人社長(フリーランス)
達成までの期間:中期間
必要な資産:年間生活費の2~3年間分
必要事項:収益化の実績
年間事業(労働)所得 > 年間生活 + 貯金
FIREを目指している人にとって、必要な資産が少なくなったなと感じるかもしれませんがFIREの情報を見過ぎているから違和感を感じているだけです。
一般的な起業をする人は生活費の2年分あれば、安心して独立できるというのが定説です。
飲食店みたいに初期投資が掛かる事業をするなら、その分の資金が必要になりますが、IT関連のように初期投資があまり掛からない事業なら少ない資産で独立可能です。
このパターンを選ぶなら、資産形成よりも独立後にすぐに稼げるツールがないと危険です。
ブログやユーチューブを柱にするなら独立前に2~3年掛けて育てなければなりませんし、事業として仕事を請けるなら独立後に請けられるように前もって仕事してどれぐらい稼げるか確認する必要があります。
これなら会社員と同じフルタイム労働と変わらないだろ?
と考える人もいると思いますが、仕事請けるか断るかは自分で決められるのでスケジュールも自分で決められやすいです。
おわりに
自分でスケジュールが決めやすい。
嫌なら継続して仕事を請けなくても良い。
調整して長期旅行も可能。
収入も頑張り次第で増やせる。
属さないメリットがある一方で、属さないデメリットも存在します。
何かあれば個人で責任を負わなければなりません。
頑張っても個人で出来る仕事しか出来ない。
収入は会社員より安定しません。
社会的信用が低い(※法人の代表になると割と緩和されます)。
属しても属さなくてもメリット・デメリットはあります。
若年層なら両方経験して、良い選択をすればよいとなりますが中高年になると片道切符の場合が多いので慎重に判断しましょう。